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米国防長官の「北、5年以内に核ICBM開発」発言 なぜ?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
中国を訪問中のゲ-ツ米国防長官が11日、北朝鮮が5年以内に大陸間弾道ミサイル(ICBM:Inter Continental Ballistic Missile)開発に成功し、これが米国に直接的な脅威になるだろうと発言したのは、大きく2つのことを念頭に置いたものと考えられる。

まずは対中国圧力用だ。中国の胡錦濤国家主席に会った直後の会見で、北朝鮮の大量破壊兵器の話を取り出したからだ。中国が対北朝鮮圧力を通して、北朝鮮が北東アジアと世界の安定と平和を破壊することがないようにしろというメッセージが込められているという評価だ。北朝鮮の天安(チョンアン)艦・延坪島(ヨンピョンド)攻撃後に続いている米国の対中圧力を軌を一にする。

もう一つは、核弾頭を搭載できる北朝鮮の長距離弾道ミサイル自体に対する懸念といえる。このため米政権が北朝鮮の核およびミサイル脅威評価指数を高め、これに基づいて対北朝鮮政策を進めるのではないかという解釈もある。


実際、北朝鮮の弾道ミサイル能力は大きく向上してきた。北朝鮮の中・長距離弾道ミサイル開発は1990年前後に始まった。90年に射程距離1300キロのノドンミサイルを開発して実戦配備し、射程距離3000キロの中距離弾道ミサイル(IRBM:Intermediate Range Ballistic Missile)「ムスダン」を開発して07年から配備した。「ムスダン」はグアム米軍基地を射程圏に置いている。

北朝鮮は98年、長距離弾道ミサイル「テポドン1号」(射程距離2500キロ)を試験発射した。06年には「テポドン2号」を試験発射し、失敗した。「テポドン2号」の射程距離は米アラスカに達する6700キロと推定される。国際基準でICBMは射程距離が5500キロ以上だ。

北朝鮮は09年4月、3段推進体の長距離ロケット「ウンハ(銀河)2号」を発射した。当時、2段推進体は発射地点から4500キロ離れた日本東側の太平洋上に落下した。白承周(ペク・スンジュ)韓国国防研究院安保戦略研究センター長は「北朝鮮の09年のロケット打ち上げ実験は成功したと見るべきだ」とし「ゲーツ長官の発言は、北朝鮮が核兵器体系をほぼ完成したという意味」と述べた。

情報当局は、北朝鮮が二度の核実験を実施し、初歩的な核兵器レベルを越えて、小型化した核弾頭を開発した可能性があるとみている。



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