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「すでに4時間が過ぎた。順番が後ろのほうなので、いつに牛を送ることができるか…。このまま夜を明かすことになるかもしれない」。
11日午後3時、大田市大徳区梧井洞(テジョンシ・テドクグ・オジョンドン)のチャンウォン食品。トラック運転手のイ・ホングンさん(41)は「普段なら2、3時間あれば十分だが、今日はいつになるか分からない」と話した。
牛・豚の食肉処理場にこの日、20台余りのトラックが集まった。4.5-5トンのトラックには1台当たり9-10頭の牛が載せられている。駐車場北側の係留場には牛50余頭が食肉処理を待ちながら列をつくっている。ここでは1時間に10頭を処理できる。トラックに載せられた牛まで合わせて、この日の作業は夜遅くまで行された。この日、一日の限界である150頭が食肉処理された。遅く到着した一部の農民は牛とともに野宿するしかなかった。
口蹄疫が全国に拡散し、各地域で食肉処理戦争が起きている。口蹄疫発生農家の周辺の食肉処理場が閉鎖されたうえ、危険地域に入ることができないため、特定の処理場に集まるしかない。政府は口蹄疫発生農家の3キロ以内を危険地域、3-10キロを警戒地域とし、食肉処理と移動を制限している。最近は牛と種豚に対する口蹄疫ワクチン接種が始まったため、出荷への支障を懸念した畜産農家までが加わり、食肉処理場が大混雑している。また、まだ成長中の牛までも出荷されている。農家は普通24-26カ月ほど育てた500キロ以上の牛を出荷する。しかし口蹄疫の発生以降、500キロになっていない牛も食肉処理場に運ばれている。
畜産農家は事情に理解を示しながらも不満を抱いている。農家は移動制限を行政区域単位でなく、距離に変えなければならないと述べた。移動制限を行政区域単位にした場合、発生地域と10キロ以上離れていても同じ市・郡という理由で出荷できなくなるからだ。また、週末・休日にも食肉処理をするべきだと要求した。現在、食肉処理をするためには検査官の公務員が現場に出て行かなければならないが、大田を除いた他の市・郡では休日は休み、食肉処理場が閉まっている。
チョ・ウィピル忠北韓牛協会長は「口蹄疫の拡散とワクチン接種で出荷の支障を懸念した農民が先を競って食肉処理場に集まっており、旧正月が心配される」と述べた。今のように牛を次々と出荷すれば、旧正月には物量不足と価格暴騰が憂慮される。チャンウォン食品のキム・ジェシク代表は「豚の場合、全体の3分の1ほどが殺処分されると予想されるが、どう需給を合わせるかが心配」と話した。もちろん輸入を増やせばよいが、実際に輸入されるまでには時間がかかる。このため政府と自治団体は早期出荷を自制するよう呼びかけている。牛肉履歴システムに予防接種の事実を登録すればいつでも出荷が可能で、3-6カ月が過ぎても現在の等級が変わらないため、適正価格が受けることができるからだ。
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