この冬、世界でも韓国だけで激しい口蹄疫がはびこっている。昨年11月28日に慶尚北道安東(キョンサンブクド・アンドン)で初めて発生してから、全羅北道(チョンラブクド)、全羅南道(チョンラナムド)、慶尚南道(キョンサンナムド)、済州道(チェジュド)を除く全国が口蹄疫の勢力圏に入った。埋却処分された牛と豚だけで100万頭を超え、埋却場所を確保するのも厳しい状況だ。被害額も雪だるま式に増えている。時価補償額だけで6000億ウォンを超える。ワクチン接種費用だけで数十億ウォン、防疫装備とスタッフ動員にも数千億ウォンの費用がかかった。政府関係者は、「直接被害額は1兆ウォンで、景気低迷など間接被害まで合わせれば金額はさらに増えるだろう」と話す。
隣接する台湾と中国、モンゴル、ロシアなどでも昨年に口蹄疫が発生しているが、韓国ほど激しくはなかった。日本も昨年4月に宮崎県で口蹄疫が確認されたが、他の地域には拡散しなかった。それならば韓国だけ“統制不能”が懸念されるほど口蹄疫が広がった理由は何だろうか。
専門家らは全国的に移動する糞尿回収車と飼料供給車を挙げる。これらの車両が全国を回りながらウイルスを伝播しているということだ。実際、安東で初めて発生してから10日以上慶尚北道外に出なかった口蹄疫は、12月中旬から京畿道(キョンギド)北部を中心に急速に広まった理由は糞尿回収車のせいだというのが国立獣医科学検疫院の暫定疫学調査の結果だ。
検疫院のキム・ビョンハン疫学調査課長は、「安東で口蹄疫は初めて発生したこと、ある糞尿処理装備開発会社が安東の養豚団地の糞尿2トンを京畿道坡州(パジュ)に持ち込み糞尿乾燥試験を行ったことが確認された。この会社の近くの農家で口蹄疫が発生した」と明らかにした。その後、坡州、漣川(ヨンチョン)、抱川(ポチョン)、江華(カンファ)など養豚農家密集地域で相次ぎ口蹄疫が拡散した。建国大学獣医学科のイ・ジュンボク教授も、「口蹄疫が韓半島で広まったのは、畜産農家が全国に広がっている上、媒介となる糞尿処理車や飼料供給車などが隅々まで走り回っているため」と指摘している。イ教授はまた、「平昌(ピョンチャン)・横城(フェンソン)など江原道(カンウォンド)に口蹄疫が広まったのは京畿道楊州(ヤンジュ)の工場で作った飼料とこれを運搬した飼料供給車が原因となった可能性がある」としている。
韓国だけが急拡散…口蹄疫ミステリー(2)
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隣接する台湾と中国、モンゴル、ロシアなどでも昨年に口蹄疫が発生しているが、韓国ほど激しくはなかった。日本も昨年4月に宮崎県で口蹄疫が確認されたが、他の地域には拡散しなかった。それならば韓国だけ“統制不能”が懸念されるほど口蹄疫が広がった理由は何だろうか。
専門家らは全国的に移動する糞尿回収車と飼料供給車を挙げる。これらの車両が全国を回りながらウイルスを伝播しているということだ。実際、安東で初めて発生してから10日以上慶尚北道外に出なかった口蹄疫は、12月中旬から京畿道(キョンギド)北部を中心に急速に広まった理由は糞尿回収車のせいだというのが国立獣医科学検疫院の暫定疫学調査の結果だ。
検疫院のキム・ビョンハン疫学調査課長は、「安東で口蹄疫は初めて発生したこと、ある糞尿処理装備開発会社が安東の養豚団地の糞尿2トンを京畿道坡州(パジュ)に持ち込み糞尿乾燥試験を行ったことが確認された。この会社の近くの農家で口蹄疫が発生した」と明らかにした。その後、坡州、漣川(ヨンチョン)、抱川(ポチョン)、江華(カンファ)など養豚農家密集地域で相次ぎ口蹄疫が拡散した。建国大学獣医学科のイ・ジュンボク教授も、「口蹄疫が韓半島で広まったのは、畜産農家が全国に広がっている上、媒介となる糞尿処理車や飼料供給車などが隅々まで走り回っているため」と指摘している。イ教授はまた、「平昌(ピョンチャン)・横城(フェンソン)など江原道(カンウォンド)に口蹄疫が広まったのは京畿道楊州(ヤンジュ)の工場で作った飼料とこれを運搬した飼料供給車が原因となった可能性がある」としている。
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