「私は、産みたい」という本を出版するほど出産に強い意志を見せていた日本の50代女性議員が、別の女性から卵子の提供を受け体外受精を行った末に6日に母親になった。主人公は消費者担当相・郵政相を歴任した自民党の野田聖子議員(50)だ。共同通信など日本のメディアはこの日、野田議員が東京都内の病院で帝王切開により男児を出産したと報道した。
出産予定日より1カ月ほど早いが、母子ともに健康だという。野田議員の出産が大きな関心を集めているのは、野田議員が14回の体外受精を通じて妊娠を目指し、8回にわたり妊娠と流産を繰り返していたためだ。このため2001年に結婚した男性議員と5年後に別れてもいる。
体外受精経験などをつづり2004年末に出版した「私は、産みたい」は、日本社会に大きな反響を巻き起こした。野田議員はこの本で、「自分の卵子に問題があり出産できないのなら、別の女性の卵子を使うこともできる」との考えを示した。翌年には「だれが未来を奪うのか 少子化と闘う」を著すなど、日本社会に少子化に対する警鐘を鳴らした。野田議員の出産にかける執念は個人的な希望だけではなく、国家的な問題である少子化に対する政治家の信念という事実が知れ渡り多くの激励を受けてきた。
野田議員は養子縁組も考えたが、高齢であることにく加え業務が多忙という理由から拒否されている。結局、昨年5月に米国で29歳の女性の卵子の提供を受け、事実婚関係にある7歳年下の男性の精子と体外受精を経て昨年6月に妊娠の判定を受けた。
昨年10月にマスコミとのインタビューで、「愛する男性と家庭を持ち、子どもを育てたいという平凡な夢を実現したい。卵子提供や代理母など多様な方法で妊娠・出産が行われているだけに、関連法の整備を急ぐべき」と話していた。
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