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例年とは違う姿を見せた。毎年、準備した原稿を5分間ほど読みながら、いくつかの要点だけを伝えた。しかしこの日は明らかに違った。原稿は参考にしただけで、自分の言葉で30分間も演説した。現在、現代・起亜(ヒョンデ・キア)車はうまく行っているが、まだ満足していないという点を表した。
現代・起亜車は昨年、世界市場で575万台を販売した。これはトヨタ・GM・フォルクスワーゲングループ(ルノー・日産除く)に次ぐ世界4位。暫定集計だが、米フォードと数万台の差で4位を争うほど驚くべき実績だ。鄭会長が1998年12月に起亜車を買収し、翌年3月に会長に就任した当時(99年202万台販売)に比べて350万台以上も増えている。この10年間に販売がこれほど増えた自動車会社は世界でトヨタと現代・起亜だけで、成長率で見ると断然、世界トップだ。
にもかかわらず、鄭会長はまず「今年はグローバル工場の稼働率が最高値に上がるため、633万台の販売を目標で設定した」と述べた。これは前年比10%増で、攻撃経営基調を継続するという意味だ。世界主要自動車企業が今年の販売目標に定めた5%成長を大きく上回る。鄭会長は12年前の就任当時に発表した「グローバルトップ5」は昨年すでに達成した。次の目標は、世界自動車業界の真の強者だけが入る「グローバルビッグ3」であることを暗示した。これに向けて手綱を緩めることはできないということだ。内心、トヨタを超えてアジアを代表する自動車企業に成長するという考えだ。
鄭会長は普段の経営哲学である品質経営を強調した。しかし昨年まで話してきた品質経営の内容とは違った。鄭会長は「品質経営は部品会社の品質レベルから生まれる。うまく協力しながらより高い品質を確保してほしい」と要求した。
また鄭会長は「12年間強調してきた品質経営の成果も出すべきだ」とし「品質は良くなったが、海外で中古車の価値はまだ満足できるほどのレベルではない。中古車価格を高め、再購買を誘導できるマーケティングと販売技法を開発する必要がある」と注文した。単に良い車をつくり、出庫直前の検査を通して品質を高めるという原始的な品質経営はすでに達成しただけに、消費者が満足する質的な次元、利益を得る次元への品質経営に転換しろという指示だ。今年、現代・起亜(ヒョンデ・キア)中古車の価値を高めるのに力を注ぐということを明らかにしたのだ。
鄭会長は昨年の現代製鉄の一貫製鉄所竣工の意味を、品質経営と関連づけて説明した。鄭会長は「昨年は唐津(タンジン)製鉄所の完工で、製鉄-自動車産業間のシナジー効果を極大化をした意味深い一年だった」とし「製鉄所の建設は、素材(冷延鋼鈑)が悪ければ会社に損失をもたらすため、良い素材を得るためのもの」と説明した。
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