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『パパ、かいい!』
キム・チュンヒ作
冬芽訳
クオン、284ページ、1260円(税込み)
書店アマゾン、クオン(www.cuon.jp/papa)
韓国で大ヒットした“イクメン(育児パパ)”コミックが日本語に翻訳された。
日本のアトピー人口は540万人にのぼり、国民病といっても言い過ぎではない。しかし、これまでアトピーをテーマにしたコミック本はほとんどなかった。あれが良い、悪いといった実用書だけでなく、アトピーで悩んでいる大勢の人たちが共感できる本が求められていた。
最近、日本と同じくアトピー患者が多い韓国のコミックエッセイが日本語に翻訳された。医療、夫婦の感情、家族との関係など、アトピーの子どもを抱えた親なら誰もが経験するさまざまな経験や心情が284ページにわたり描かれている。この本は、アトピーの治療法を紹介するのではなく、アトピーと戦っている人や周囲の人たちに勇気を与えてくれる一冊だ。
登場人物は、
ドゥリ:1歳の頃に発症したアトピーのせいで「かいかい」を連呼する娘。
ドゥリのパパ:アトピーのせいで苦労する自分の人生を嘆くが、希望を捨てない専業主夫の漫画家。
ドゥリのママ:一家の大黒柱として仕事と家事、それに娘のアトピーとの戦いに、毎日忙しい熱血ママ。
ドゥリのばあば:漫画家の息子、忙しい嫁、さらに孫の心配まで肩の荷が重いおばあさん。
あちこちの病院を訪ねたり、アトピーに良いと聞けば何でも買ったり…迷信に頼るおばあさんと夫婦の世代間の葛藤も。悩みは多いが愛情たっぷりの家族の姿が生き生きと描かれている。また、この本では韓国の姑と嫁の関係もかいま見ることができる。
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