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君は君、私は私/互いに背を向けて骨と骨が当たった/葛藤の夜はもう行け。
太陽がバラ色の指で新年の朝を迎えれば
氷の溶けた2つの川の水が出会いひとつの波を成すよう
互いに手を握ってともに成し遂げなければならない私たちの希望がある。
辛亥革命100年を迎える中国は眠りから覚めた獅子
その咆哮の前で耳をふさぎ目を閉じずに真っすぐ立とう。
大陸と海洋の間、韓半島は賢いウサギ、力強い虎だ。
もう逃げるのはやめよう。交易1兆ドルを越える新輸出時代
貧困にともに泣いた君と私、いま富の繁栄の前でもともに笑おう。
税金は私が出し面目は政治家たちが出すというが
違う。税金の前に特権はない。君と私が出した血税が
わが国の子孫のからだの中できれいな血として回るようにしなければならない。
ところで木にも年輪があるというが、
学校で国史は習っても習わないでもそれだけだという。
どうしてあの子どもたちの胸に祖父の魂、祖母の霊
父の汗、母の血を刻んだ年輪があるだろうか。
この自由と繁栄は空からそのまま落ちきた餅ではない。
君と私が残す大切な遺産、国の歴史を習うのは選択ではなく必須。
スマートフォン、タブレットPC、ブログとツイッター
文字を送るために親指が痛いIT超大国なのに
君と私はどうして疎通のない世の中だとため息をつくのか。
今年はすべてのメディアがひとつになりビッグバンを起こすというが、
いっそ血書を書いた薬指でも噛み
デジタルとアナログの壁から崩さなければならない。
いまや知識情報社会を越え、知恵と生命のデジログ時代を開くのだ。
そうだ、「君は君」「私は私」ではない。
淡水と海水をよどみなく行き来するあの鮎に群のように
きらめく銀のうろこを立てて行こう。
2つの川が出会いひとつになり流れるさらに広い緑の水の流れに向かって
そして歌いなさい。高い音部記号で新年の望みを。
今回だけは背を向けるな。君は私、私は君になりともに行くのだ
恐れを平和と呼ぶのをやめよう。
葛藤と対立の峠を越えればそこに統一の最後の願いを成し遂げる話がある。
同行者よ!
文=李御寧(イ・オリョン)本社顧問
21世紀の2度目の10年、2011年が明けました。最初の10年が明けた時、多くの人々が米国は世界唯一のスーパー大国であり、資本主義は完璧に作動していると信じました。いまや幻想は壊れ新たな現実が定着しました。中国と中国人を意識しなくてはどの国も重要な意志決定をするのは難しい時代になったのです。韓国の躍進と発展は中国の実体を知っていくところから始めなければなりません。中央日報は2011年、新聞製作のスローガンを「ともに成し遂げよう」に決めました。読者、国民とともに成し遂げなければならない“アジェンダ5”も選定しました。最初のアジェンダは「中国・中国人を知ろう」です。彼らの大きさと深さに食い込み、渦巻く韓半島情勢の主導権を握るためです。中国は今年、孫文が起こした辛亥革命から100年を迎えます。張介石と毛沢東精神の源泉であり中国近代化の出発です。辛亥革命100年が中国をどのように変えたかを読者とともに探索します。中央日報は2つめのアジェンダで国史科目を公教育の必修課目に採択しようという運動を行います。国史を知ってこそ国民の力が強くなります。国史の必修課目採択はグローバルな国家競争力を強化するための選択です。理念でなく事実で成り立った歴史が必要です。
「共に成し遂げよう」とは一流市民をともに成し遂げようという意味です。意見が多く中身は少ない時代に、韓国市民の納税者意識は微弱です。市民は本来“税金を出す人”を意味します。政治の先進化は市民個人が税金浪費に怒って抵抗する時になされるでしょう。2011年は韓国の輸出入が初めて1兆ドルを超える年になるでしょう。輸出して稼いだ金で二極化を解消し、福祉問題を解決し、雪崩のように押し寄せる南北統一時代に備えようというのが4番目のアジェンダです。最後はスマートパワーです。ウィキリークスが見せたソーシャルメディア、個人メディア時代で、客はでなく主人として生きる方法です。デジタルとアナログ精神が融合したデジログの心でスマートパワー時代の主人になってください。「ともに成し遂げよう」とは、あちこちに分かれた国民の心を1カ所に集めようということです。韓国人の心が分かれているので北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)政権は哨戒艦・延坪島(ヨンピョンド)事件を起こしておいてもあのように泰然としているのではないでしょうか。2011年の「ともに成し遂げよう」とは、外敵から私たちの家族、私たちの共同体を守り、繁栄の道に進むための中央日報の宣言です。
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