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【コラム】北朝鮮の金正恩、延坪島砲撃で大金を稼いだ?(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮が市場操作をしたかどうかは口座を調べてみないと分からない。 ビンラディンの陰謀輪もうわさで終わった。 重要なのは韓国経済がそれだけ開かれているという点だ。 NDF市場の一日平均取引額は100億ドルを超え、ソウルの株価先物とオプション市場は世界的な規模だ。 正確な事前情報さえあれば、数百万ドルの証拠金で1億ドル以上の差益を容易に残せる。 これは北朝鮮が一年間に開城(ケソン)工業団地で稼ぐ金(5000万ドル)の2倍だ。

延坪島砲撃で北朝鮮の金融市場への影響力は確認された。 市場を2-3%動かす力さえあれば、誰でも投機の誘惑にかられる蓋然性は十分にある。 しかも麻薬を密売し、偽札を製造した容疑まで受けているのが北朝鮮だ。 正常な国ではない。 これに対して韓国は開かれた社会だ。 全方向で北朝鮮の挑発に脆弱だ。 前方だけを注視するのではなく、後方も注意する必要がある。 国民の80%が強力な対応を望みながら、圧倒的多数が全面戦争に反対する。 二重心理だ。 いつ「危機感」が「不安疲労感」に突変するか分からない。

英国の経験を参考にする必要がある。 第2次世界大戦でヒトラーは退けたが、生活は厳しくなった。 ドイツから奪う植民地や賠償金はなかった。 米国に対する借金だけで300億ポンドに達した。 街中には勝利の言葉があふれたが、英国国民の60%が移民を希望した。 当時、カール・ポパーが書いた本が『開かれた社会とその敵』だ。 ポパーは左・右両極端を警戒した。 「真理は‘果たしてこの理論が真理でない可能性まで開いておいたのか’によって区分される」という指摘は吟味してみる部分だ。


北朝鮮がNDF市場で稼いだといううわさは、対北朝鮮政策の現状を振り返らせる。 果たして私たちは合理的な対北朝鮮路線を進んでいるのか気になる。 ポパーは「批判的合理主義」を強調した。 常に討論を注文した。 軍事的な対応だけがすべてではないようだ。 強硬策一辺倒は不便だ。 堅固な安保と柔軟な外交、ツートラック(two-track)に戻る時が近づいてくる感じだ。

李哲浩(イ・チョルホ)論説委員



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