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中国はその間、米国の空母に対する攻撃能力をそれとなく誇示し、米国に脅威を与えてきた。 11月に開かれた「珠海エアショー」で、中国最大の軍需企業「航空宇宙科学工業グループ」は「海岸防御システム概念図」とともに「反航空母艦三剣客」という名前で3種類のミサイルを公開した。 地上はもちろん艦艇や航空機からも発射できるC-602、C-705、C-802Aミサイルだ。 この日公開された中国の海岸防御概念図には、中国がC-602、C-705、C-802Aミサイルで空母を攻撃する場面が描かれている。
具体的な諸元は明らかにしなかったが、このミサイルは09年、中国が建国60周年国慶節の閲兵式に登場した反空母ミサイル「鷹撃」(YJ-62、83)系列と知られている。 軍艦、航空機、地上から発射可能な「鷹撃ミサイル」は、水面上7-20メートルの低高度で巡航し、飛行路線を随時変更するため、レーダーでとらえるのが難しい。 射程距離と弾頭の重さによってC-602、C-705、C-802Aに分類される。
射程距離が70-300キロの「反航空母艦三剣客」数発を同時に発射すれば、母艦の防空システムをかく乱でき、一発だけが命中しても敵艦に致命的な損傷を与える。 このほか、中国は「母艦キラー」と呼ばれる超音速巡航ミサイル「長剣-10」50-250発を最近、実戦配備した。 長剣は射程距離が1100キロに達する。
07年に発表された米国の国策戦略研究所ランド研究所の報告書「竜の巣窟に入る」(Entering the Dragon’s Lair・2007)は中国の空母攻撃シナリオを取り上げている。 この報告書は「中国は紛争地域に投入される米軍航空力の80%が空母から始まるとみて、空母の遮断を最優先課題にしている」と主張した。
報告書は、現在日本に配置された「ジョージワシントン」1隻では中国の攻撃に対応できないとし、空母を増やすべきだという結論を出した。
米国が従来の「ジョージワシントン」「カールビンソン」「ロナルドレーガン」の3隻の原子力空母をこの地域に配置したのはこうした背景からだ。 しかし今回、中国が対艦弾道ミサイルを配備したことで、北東アジアでは米中間の力比べが展開されている。
中国、反航空母艦「三剣客」で米空母に挑戦状(1)
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