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【噴水台】肥満遺伝子

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
昨日は高校同窓会、今日は軍隊同期の集まり、明日はサッカーチームの会食…。 なぜ男は女を除いて男同士で交流することにこだわるのか。 決して不純な動機のためではない。 昔、先祖の涙ぐましい責任感を譲り受けたからだというのが、人類学者らの解釈だ。 狩猟集団から疎外されると、家族に肉一つ食べさせられないのではと心配した石器時代の男のことだ。 このためむしろかわいそうだと思われなければならないと、『裸のサル』の著者デスモンド・モリスは主張する。 「狩猟集団に合流しようとする太古的な本能の現代式表現にすぎない」とし「男女間の性交ほど原初的な本能」ということだ。

石器時代の遺伝子が生きているもう一つの部分は、ハンバーガー・フライドチキンのような高カロリー食品に対する耽溺だ。 猟に成功して肉を味わえることは多くない。 大抵は野菜の根や幹で空腹を癒やした男性としては、いつも油気の多い食べ物に引かれるしかない。 こうした記憶のため、今日も頭ではウェルビーイングを追いながら、口にはファストフードを入れる。 さらに脂肪はさらに多くの脂肪を呼ぶ。 満腹を感じさせるホルモンの作用を妨害し、腹が満たされても引き続き食べさせる(ユルゲン・ブラーター、『スーツを着た猟師』)。

食べてもすぐに使ってしまえば問題はないが、体に次々と蓄積されるために問題が生じる。 やはり先祖のせいだ。 食糧が貴重で飢えに苦しむことが多かった頃は、摂取した営養分をできるだけ多く貯蔵してこそ生存に有利だった。 まさにその機能を担った「貯蓄遺伝子」(Crtc3)が今でも退化していないため、肥満を呼ぶことが明らかになった。 科学学術誌「ネイチャー」最新号によると、米国ソーク生物学研究所の研究の結果、この遺伝子をなくした実験用マウスは連日、油気の多いものを食べさせても細い体を維持した。


最先端マンションに暮らしながらスマートフォンで武装してもどうするのか。 私たちの体は相変わらず石器時代の狩猟・採集の本能から自由でないのに…。 忘年会の連続で毎日増えていく腹部のぜい肉を見ながら、いつまでも先祖のせいにすることはできない。 「猟師の子孫」の口にはあまり合わないだろうが、できれば低カロリー低脂肪のつまみを食べることを勧めたい。 一日中、獣を追って山や野原を歩き回るわけでもないのに、1次に焼酎とサムギョプサル(豚バラ肉)、2次に生ビールとフライドチキンとは。

申芸莉(シン・イェリ)論説委員



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