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韓国軍が延坪島(ヨンピョンド)で射撃訓練を実施する前日の19日正午ごろ。 南北(韓国・北朝鮮)間の緊張がピークに達したこの日、青瓦台(チョンワデ、大統領府)近隣のある場所でスティーブンス駐韓米国大使(左)、シャープ韓米連合司令官(在韓米軍司令官)が青瓦台(チョンワデ、大統領府)関係者と向かい合って座った。 前日にも青瓦台を訪れた2人は緊張した表情で口を開いた。
「韓国軍の延坪島訓練状況はどうなっているのか。 予定通りに実施するのか」。
「予定通りに行う」と関係者は答えた。 2人はまた尋ねた。 「北朝鮮が訓練に対して強硬な反応を見せた場合、韓国軍はどれほど確実に報復できるのか」。
関係者は語調を強めて答えた。 「わが軍は確実に準備をした。 強力に報復できる。 みなさん(米国)の北朝鮮に対する外交が成功するためにも、この機会に(訓練の)意志をはっきりと見せ、北朝鮮がそれでも挑発をしてくれば確実に報復する必要がある」と述べると、2人は「韓国の意志が明確であることが十分に分かった。 米国は韓国と確実に一緒に進む」と述べた。
外交消息筋は20日の延坪島射撃訓練を控えて行われた韓米協議で、双方がこうした対話をした、と紹介した。 シャープ司令官、スティーブンス大使に会った青瓦台関係者は千英宇(チョン・ヨンウ)外交安保首席と伝えられた。
消息筋は「一部で公開された内容とは違い、米側の2人は軍の延坪島訓練に対して反対や憂慮を表したのではなく、訓練を本当に予定通り実施するかどうかを尋ねた」とし「ただ、2人は訓練が実施される場合(延坪島の緊張)状況が悪化(escalation)する可能性については重視する表情だった」と伝えた。
消息筋は「2人は青瓦台関係者の明確な答弁を聞くと、『韓国の意志が強いことを確認したので、米国は全的に韓国を支援しなければならない』という表情が歴然だった」とし「このため米国側は、政府が要請していないにもかかわらず、延坪島訓練現場に在韓米軍19人を送り、『そのほかの支援は必要ないのか』と尋ねたりもした」と伝えた。 また「国連司令部所属者らも延坪島訓練参加団に合流したため、北朝鮮としては気になるしかなかったはずだ」と話した。
消息筋は韓米高官級の相次ぐ協議について「もともとこうした(危機)状況では訓練計画が最後の瞬間に変更されることもあるため、政府は訓練実施の直前、韓米連合司令官・駐韓米大使と頻繁に協議する。特に今回の訓練の前後には韓米間の意思疎通がさらによくなった」と伝えた。
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