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朴智星(パク・チソン)が韓国で行われる国家代表の試合に出場する場合、英マンチェスターからロンドンを経由し、ソウルまで12時間フライトの飛行機に乗る。到着する頃には右ひざに水がたまる。激しい試合を終えた翌日、朴智星は同じコースでマンチェスターに戻る。
酷使されたひざはさらに状態が悪化する。こうした形でずっと代表チームの招集を受ける場合、サッカー選手としての朴智星のひざの寿命は2年しか残らない。キャプテン朴智星が代表ユニフォームを脱ぐ決心をした理由だ。
朴智星の父パク・ソンジォンさんは26日、中央日報の単独インタビューに応じ、「昨年、球団の定期検診の結果、智星の右ひざはサッカー選手として5年ほど耐えられるという診断を受けた」と話した。続いて「球団は、智星が韓国を行き来しながら長距離移動を繰り返せば、ひざの寿命は2年に短縮されるかもしれないと警告した」と語った。
◇ぼろぼろの右ひざ=朴智星はPSVアイントホーフェン(オランダ)でプレーした03年3月、半月板手術を受けた。またマンU所属の07年5月、軟骨移植手術を受けるなど、ひざに二度もメスを入れた。
その後、代表チームを行き来しながら無理をする度に、ひざに水がたまった。特に04年9月に初めてひざに痛みを感じて以来、水がたまる周期も3年9カ月-1年4カ月-8カ月-4カ月とだんだん短くなっている。
今年も2度、水がたまり、スペインとの評価試合(6月)と韓日戦(10月)を欠場した。パクさんは「智星は普段からひざに水が少しずつたまり、無理をすれば水がさらにたまって苦しんでいる」と話した。
ひざの手術・リハビリ専門医のウン・スンピョ・コリア整形外科院長は「朴智星は右ひざの外側の軟骨の半分がなく、残りもひどく傷ついている。一般の人も飛行機に長く乗ればむくみが生じるが、朴智星のように手術を受けたひざはもっとストレスを受け、炎症が生じる」と説明した。
朴智星は球団の検診を受けた直後の昨年6月、「南アフリカワールドカップ(W杯)が最後になるだろう。アジアカップの後に引退する」と明らかにした。パクさんは最近、「アジアカップ後に引退するという智星の気持ちは固い」とし、改めて引退を示唆した。
パクさんは「智星は4年後には選手生活を終えるつもりでいる。どうせブラジルW杯に出場できないなら、後輩が成長できるように身を引くべき時だと考えている」と伝えた。
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