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日本の菅直人首相は延坪島(ヨンピョンド)事態と関連し、「中国が国際社会の責任ある一員として適切な役割をするべきだ」と要求した。続いて「中国は北朝鮮と特殊関係であるうえ、強い影響力を持っている。北朝鮮に挑発行為をやめさせるうえで中国の役割は大きいとみる」と強調した。延坪島事態に関しては韓国政府の立場を全面支持するという意向を明らかにしながらも、「韓半島で緊張がエスカレートしないことが重要だ」と指摘した。
菅首相は23日、中央日報が行った書面インタビューでこのように答えた。インタビューは3回の書面質問に対する答弁の形で行われた。菅首相は最終答案確認過程でも30分近く読み返しながら表現一つひとつをチェックしたという。
--北朝鮮の砲撃事件に対する日本の対応は。
「北朝鮮の攻撃で犠牲になった方々、遺族に改めて哀悼の意を表す。今回の攻撃は韓国だけでなく、日本、さらには北東アジアの平和と安全を害する行為だった。北朝鮮が二度とこうした行動をしないよう求める。日本は韓国・米国と緊密に協力しており、中国とロシアに対して北朝鮮に影響力を行使するよう要求している」
--有事の際、韓国内の日本人救出について、現在、韓国・米国政府とどんな議論をしているのか。
「在外国民の安全確保は国家レベルの重要な責務だ。速かに(韓国にいる)日本国民の安全を確保できるように、関係省庁がその態勢について絶えず検証する必要がある。こうした観点で米国とはさまざまな機会を通して意見交換をしている。韓国とも日本人救出など安全問題を今後の課題として少しずつ協議できればいい」
--韓国政府は「今後、攻撃を受ければ、自衛権を優先して北朝鮮の攻撃拠点を爆撃する」という立場だ。これには賛成か。
「韓国政府が具体的な状況によって適切な対応を取ると考える。日本としても韓半島を含め、北東アジアの平和と安定に重大な関心を持っているだけに、情勢を注視していく。北東アジアの平和と安定のためには日韓米が緊密に連係して協力し、いかなる状況にも対応できるようにすることが重要だ」
--20日に延坪島で韓国軍の海上射撃訓練があった。北朝鮮が近い将来、日本に向けてもミサイルを発射する可能性があると思うか。
「日本国民の生命と財産を日本が自ら守るために万全を尽くすというのが私の決意だ。(北朝鮮の)ミサイルなどは大きな脅威と考えている。日米間で緊密に連帯して協力を強化するつもりだ」
一方、菅首相は今年、韓日強制併合100年を迎え、8月の談話で明らかにした朝鮮王朝儀軌など韓国文化財の返還が実現されなかったことについては、「来年できるだけ早く韓国側に引き渡すよう努力する」と明らかにした。
しかし当初民主党が党論として速やかに推進しようとした在日同胞など在日外国人に対する地方参政権付与は「議論が熟するのを待って判断しなければならないこと」とし、大きく後退した姿を見せた。
菅首相にインタビュー(2)…「韓日併合100年」と「新しい100年」
菅首相にインタビュー(3)…FTAと外国人参政権
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