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口蹄疫で韓牛1000頭を殺処分…補償金は20億ウォン

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
慶尚北道安東市(キョンサンブクド・アンドンシ)は殺処分を終えた後、手続きを踏んで慶尚北道に補償金を申請した。政府は殺処分農家に相場に基づいた全額を補償するが、一次として該当金額の50%を支給する。韓牛の場合、7カ月未満は1頭300万ウォン(約22万円)、それ以上は1頭500万ウォンで、その半分をまず支払う。残りの半分は殺処分した牛の性別や重さ、去勢有無などを考慮して精算した後、支給する。

慶尚北道は17日、イさん(53、安東市禄転面)に19億6600万ウォンを支給した。全体1000頭余りの殺処分牛のうちイさん名義の787頭分の支給金だ。しかし残りの半分についてはまだ話がない。安東市の補償担当者は「まだ殺処分が終わらず、残りの補償金の精算はまだ始めていない段階」と話した。

政府はここで農家が申請した場合、生計安定資金を最大1400万ウォン支援する。また飼料など農場の汚染物も評価を経て廃棄した後、最大2000万ウォンまで補償する。


殺処分農家はこうした補償方式に満足しているのだろうか。損失を尋ねる質問に対し、イさんは「牛は金額だけで見るべきでない」と強調した。補償で見落としている部分は少なくない。イさんは「借金のない韓牛農家はない」とし、自分も借入金が10億ウォンを超えると明らかにした。利子は減免すると言うことで信じたという。

問題は、広さだけで3万3000平方メートルを超え、施設費などを合わせて70億-80億ウォンが投資された農場をただ置いておくわけにはいかないという点だ。牛を育てて金を儲ける機会がはく奪されているのだ。「安東市からも慶尚北道からも、いつごろから飼育を再開できるという話がない。非常にもどかしい」。

さらに雇用者3人の人件費も1000万ウォンを超える。「牛がいなくなったからと言って解雇することもできず、また飼育を始めると人が必要になる」。高級飼料も1トン分ほど置いている。イさんは「廃棄だけがすべてではない」とし「補償を受けても、こうした良い飼料を買うことはできない」と訴えた。

イさんは「悔しい」とも語った。予防的殺処分を終えた後に出てきた判定結果は「陰性」だった。疫学関係一つで韓牛1000余頭を殺処分するのが果たして正しい方法なのか、今でも納得できないということだ。



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