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李相禹(イ・サンウ)国防先進化推進委員長(写真)は17日、「現在の韓国軍では戦争が難しい」とし「国防改革は直ちに解決すべき宿題だ」と明らかにした。「韓国国防先進化方向」をテーマに韓国国防研究院がロッテホテルで開催した国防フォーラムでだ。
李委員長は「6日に大統領に報告した時、『こういう軍隊では北朝鮮と戦って国家と民族を守ることはできない』と説明した」とし「軍改革のためには統帥権者の意志が重要だと建議した」と説明した。
李委員長は「その間、大韓民国が小さな成功に陶酔し、政府も、軍も、国民も傲慢になり、北朝鮮を過小評価している」とし「韓国軍は第4世代の武器を持つが、軍構造や指揮体系、部隊編成は第2世代にとどまっている」と指摘した。
今年1月に17人の委員で発足した国防先進化推進委はその間、100回以上会議を開き、野戦部隊を40回以上訪問した結果に基づき、国防改革案を71種類に整理し、6日に李明博(イ・ミョンバク)大統領に報告した。
李委員長は▽戦争企画能力の不足▽戦略的発想の不足▽情報不足--を韓国軍の弱点に選んだ。韓国戦争(1950-53)やベトナム戦争も米国のシナリオ通りに進行し、その後、特別な努力もなかったため、自国の実情に合う企画能力と戦略的な発想ができないということだ。
また「敵についてこれほど把握できていない国は韓国しかないだろう」と述べた。北朝鮮が延坪島(ヨンピョンド)攻撃のために放射砲を移動させ、電磁気(EMP)弾や衛星航法装置(GPS)を随時かく乱させているのに対応できなかったということだ。
軍をはじめとする韓国国民の安保意識に対して問題点も指摘した。李委員長は「‘延坪島敗戦’当時、私たちの国民は『戦争が起こるのか』『米国に移住しなければいけないのか』と真っ先に尋ねる」とし「弱い軍隊になってしまった」と指摘した。
軍服務期間をめぐる論議に関しては「服務期間が短いため、タンク運転兵の場合、少し習っただけで除隊する」とし「数十億ウォンを投じて開発した世界レベルのタンクが運転兵教育用になってしまった」と話した。李委員長は「北朝鮮が攻撃する意欲を出せないように徹底した報復と抑制力が必要だ」と強調した。
軍の指揮構造改革については「合同軍は選択ではなく必須」とし「西海(ソヘ、黄海)北部司令部の創設が方法になるだろう」と述べた。李委員長は「精密打撃能力を備えたミサイルを拡充して抑制力を確保し、現在警備に集中している海兵隊と特戦部隊を多目的化するように全面的な支援が必要だ」と強調した。
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