北朝鮮がこのほど米国の民間核専門家らに公開した寧辺（ヨンビョン）のウラン濃縮施設のほかに最低でも１カ所以上の別のウラン濃縮施設を保有しているとの見方を米国務省が明らかにした。先月北朝鮮を訪問したスタンフォード大国際安保協力センター所長のヘッカー博士らが見たウラン濃縮施設が、北朝鮮が保有するさまざまな施設のうちのひとつにすぎなかったという判断だ。

クローリー国務次官補（広報担当）は１４日、北朝鮮のウラン濃縮問題と関連し、「最近北朝鮮の公開を通じて米代表団が見たウラン濃縮施設は何もない状態から突然現れたのではないという事実を私たちはよく知っている」としてこのように話した。彼は、「これは最低限他の１カ所でウラン濃縮作業が行われているということを確実に反映する。そのためウラン問題は相当に懸念すべき事案として残されている」と指摘した。

クローリー次官補のこうした発言は、「北朝鮮の３～４カ所にウラン濃縮施設がある」という韓国の一部メディア報道について確認を要請する質問に対する返事だった。彼は「情報事項については話さない」としながらも「こういう種類の北朝鮮の活動に対する懸念が長い間確かにあった」と説明した。


先月寧辺のウラン濃縮施設を直接確認したヘッカー博士は、寧辺の施設とは別個に北朝鮮が高濃縮ウラン（ＨＥＵ）を作れる秘密施設を持っているだろうとみている。また、デービス駐国際原子力機関（ＩＡＥＡ）米国大使も今月初めにＩＡＥＡ理事会で、「北朝鮮がわれわれの主張と違い、２００９年４月よりはるかに前からウラン濃縮作業をしてきた可能性が大きい」とし、追加濃縮施設疑惑を提起していた。韓米当局は別途の秘密ウラン濃縮施設がある所として、金倉里（クムチャンリ）洞窟団地と平壌（ピョンヤン）市内の研究所、両江道（ヤンガンド）ヨンジョ里のミサイル基地などを注目しているという。

一方、ホワイトハウスのセイモア核非拡散担当補佐官は、北朝鮮の寧辺ウラン施設公開以後、「北朝鮮の核開発計画がさまざまな障害で行き詰まるイランの核開発計画よりも効率的でさらに発展したとみられる」と話したとニューヨークタイムズがこの日伝えている。また、他の核非拡散担当高官は同紙に、「驚くべきなのは北朝鮮がウラン濃縮技術発展のために努力してきたという点ではなく、技術的に成功を収めたという事実だ」と話した。



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