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【海外コラム】北朝鮮を助ける中国の心理(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ウィキリークスが暴露した米国外交公電には、中国が韓国主導の統一を受け入れる準備ができているという内容もある。天安(チョンアン)艦沈没や延坪島(ヨンピョンド)砲撃に対して北朝鮮の責任を問わない中国が、こういう考えを抱いているというのは、かなり矛盾しているように聞こえる。中国指導部は北朝鮮に瀬戸際戦術をやめろと言うよりも、6カ国協議の再開を主張した。挑発の代価を支払わせようという姿は見られない。

なぜ中国は北朝鮮の手綱を締めないのか。中国と在韓米軍の間の北朝鮮という緩衝装置を失わないため、というのがこれまでの通念だった。韓国主導の統一を防ぐために金氏王朝を支えなければならなかったし、統一が中国の安保を脅かすのではないかという懸念があった。北朝鮮が核実験などで挑発する度に中国は非難を受けてきた。慢性的な優柔不断と不干渉主義で社会主義の隣国を安心させてきた姿は、中国が自分だけの偏狭な利益にすがっていることを全世界に広告しているように見える。

しかし利益は計量化できるものではない。中国の対韓国貿易量は北朝鮮の約70倍にのぼる。中国が実利を重視すれば、南に方向を転換しなければならない。中国は東アジアで「新冷戦」を煽る考えは全くないため、もっと北の核挑発の抑制に大きな役割を果たす必要がある。しかし中国はちゅうちょする姿を見せ、韓米日が密着する冷戦構図を自ら招いた。中国が北朝鮮に圧力を加えるだろうという期待をやめて、韓国は米国・日本と軍事的の関係をさらに固めている。北朝鮮が自制せず、中国がこれをずっとかばう場合、東アジアでは韓米日対朝中の戦略的対決構図がよみがえる可能性がある。


にもかかわらず中国は古いイデオロギーに縛られて、こうした現実を無視している。昨年、北朝鮮との正常な関係の定立を主張したが、相変わらず北朝鮮に対して執着的な同志意識を捨てられずにいる。10月に中国の習近平国家副主席は、韓国戦争(1950-53)を米国の侵略に対抗した栄光の闘争だったと述べた。



【海外コラム】北朝鮮を助ける中国の心理(2)

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