中国は９日に平壌（ピョンヤン）で行われた戴秉国・中国国務委員（副首相級）と金正日・北朝鮮国防委員長の会談結果を１０日夜に韓国政府に知らせたものの、目新しい進展はなかったと複数の政府関係筋が１２日、伝えた。

ある関係者は「北朝鮮側は延坪島（ヨンピョンド）攻撃に関連して、『われわれは韓国に射撃訓練をしないよう何回も警告していたが、韓国が訓練を実施し挑発したので攻撃した』とし、『韓国と米国が何もしないなら、何故われわれが先に挑発するだろうか』という趣旨の発言をしたと、中国側が伝えてきた」と述べた。

続いて「中国は６者会談に関しての北朝鮮側の発言は伝えず、『韓米が６者会談に参加すれば北朝鮮も前向きに出席するような雰囲気だった』とだけ伝えてきた」と説明した。　北朝鮮は同会談で、「米国が対北敵視政策を撤回するなど、対話条件が整えば話し合う」という意味を中国に明かしたとこの関係者は付け加えた。


政府の中核的な関係筋も「中国からの会談結果に‘ニュース’はない」とし「北朝鮮は延坪島攻撃に対してのこれまでの主張を繰り返したもので、６者会談についても大きな意味をもつ発言はなかったようだ」と述べた。　続けて「中国は北朝鮮に （軍事挑発の）自粛を要請したが、リップサービス程度にとどまったようだ」と伝えた。

外交消息筋は「北朝鮮は中国を考慮してしばらく追加挑発は慎む可能性が高い」とし「今回の北朝鮮と中国の協議結果は、１４日に北京で始まるジェイムズ・スタインバーグ米国国務省副長官らと中国政府の協議過程でさらに詳しく現れるだろう」としている。

　





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