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延坪島攻撃で「韓米日軍事ベルト」可視化?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
米国が北朝鮮の延坪島(ヨンピョンド)攻撃後、韓米日軍事協力体制の構築を強調し、注目を集めている。

マレン米統合参謀本部議長は9日、日本・東京で北沢俊美防衛相と会談した後、「韓国と日本が過去の問題を超越して、韓米日3カ国の連合訓練が実現するよう努力する必要がある」と述べた。前日、ソウルで「韓米訓練に日本が参加することを希望する」と述べたが、さらに踏み込んだ発言だ。

米国が韓国と日本に3カ国間の軍事協力を公開的に促すのは異例だ。北朝鮮の相次ぐ対南挑発と中国の急浮上を迎えて、韓米、日米同盟をより強く統合しようというものと解釈される。


政府消息筋は「米国の核心関心事は対中国けん制」とし「東アジアで市場経済と民主主義という価値を共有している韓国と日本を米国主導の枠組みで構成し、強力な三角軍事ベルトを形成することを望んでいる」と述べた。

しかし政府当局者は「韓米日軍事協力が現在の韓日関係から見て容易ではないという点を米国も理解している」と話した。また「現在、米国が3カ国軍事協力を強調するのは、北朝鮮に対して『挑発するな』と圧迫し、中国には『責任を果たせ』というメッセージを送るためといえる」と分析した。

中国が極度に警戒する韓米日軍事協調に言及して中国に圧力をかけ、これを通して北朝鮮に影響力を行使させようという狙いだ。最近、中国の力に押されている日本を考慮した側面もある、とも指摘されている。

米国は3カ国間の外交協調も強化している。7日にワシントンで開かれた韓米日外相会談がそれだ。これを受け、一部では、03年まで北朝鮮核問題の協調を扱った韓米日3カ国政策調整グループ(TCOG)が軍事・外交を含む拡大形態として復活するのではないかという声も出ている。

◇韓国「まだ遠い話」=マレン米統合参謀本部議長の3カ国軍事協力発言に関し、韓国政府は「日本と低いレベルの軍事協力はするが、訓練を共同でするほど協調するのは難しい」という立場だ。

韓国はその間、米国が非公式的に提案した韓米日合同訓練に消極的に臨んだ。環太平洋共同訓練(リムパック)中に日本側と捜索・救助訓練をし、最近実施された日米連合訓練にオブザーバー(参加団)を派遣した程度だ。

消極的な理由は大きく2つある。一つは中国を過度に刺激するという点、二つ目は韓日間の歴史および独島(ドクト、日本名・竹島)問題のため根本的な限界があるという点だ。

政府関係者は「当分は北朝鮮の攻撃など目の前の脅威のために韓日間の協調を誇示するかもしれないが、強い信頼を土台とする本格的な軍事協力は容易でない」と述べた。とはいえ、リムパックや大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)訓練など多者間の協力は今後強化される可能性が高い。

◇日本「総論に賛成するが制約ある」=日本は3カ国軍事協力について、総論には賛成するが、現実的な対応には制約があり、困惑している雰囲気だ。憲法上の制約が従うからだ。

テロ対策や災害救助などを目的とした訓練には日本の自衛隊は参加できるが、韓国と北朝鮮の軍事衝突を前提とした訓練に参加するのは憲法が禁止する「集団的自衛権」に該当するという判断のためだ。こうした慎重な雰囲気を反映するかのように、仙谷由人官房長官は9日の記者会見で「訓練の内容や参加形態については慎重な考慮が必要だ」と述べた。

日本政府は憲法上の問題のほか、韓日間の歴史問題が完全に整理されていない状況で共同軍事訓練をした場合、韓国内の反対世論が強まる可能性を懸念している。すなわち「韓国政府や韓国内の世論が日本の参加を簡単には許さない」という判断だ。

日本首相官邸のある関係者は「‘演習および訓練’という名目ですれば(自衛隊が)参加できないわけではない」とし「ただ、歴史問題など敏感な事情があるだけに、こうした問題点を整理する作業が先決されなければならない」と述べた。



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