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【分析】韓米FTA妥結、自動車を譲歩して同盟固める(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
自動車を譲って、同盟を得た。大きな枠で見た韓米自由貿易協定(FTA)追加交渉の結果だ。今回の交渉で韓国は自動車部門を譲歩し、養豚・製薬・ビザ問題で利益を得た。牛肉問題は扱わなかった。

特に韓国は、米国産乗用車に環境・安全基準を緩和したり、韓国産乗用車に対する米国の関税撤廃期限を延長するなど、米国側の要求をかなり受け入れた。結果的に米国は韓国に自動車をより容易に販売でき、自国市場を一時的ではあるものの、より安全に保護できることになった。また政府は「ギブ・アンド・テーク」と説明したが、実際には与えたほうが多い。南北緊張が高まった状態で米国の支援が切実な韓国にとっては避けられない選択だったのだ。

本来、FTAは経済問題にとどまるものではない。どちらがどれほどの利益を得た、どちらが被害をよく防いだかというような損益計算は、大きな枠で見るとそれほど意味はない。FTAで韓国と米国がより広い市場を形成し、より包括的な関係を固められるという点に注目しなければならない、というのが専門家らの大半の意見だ。韓米FTAが両国の包括的協力と同盟関係という脈絡で意味を持つということだ。


もちろん北朝鮮の挑発と重なり、安保とFTAを対等交換をしたという指摘が出ている。しかしFTA自体は基本的に両国同盟の大きな枠に含まれた下位概念だ。金宗フン(キム・ジョンフン)通商交渉本部長は5日の記者会見で、「私たちの一方的な譲歩ではなく、両国間の利益をそれぞれ反映した結果」と述べた。

金本部長は「利益の均衡を数字で計量するのは難しいが、全般的に米国自動車産業の困難と、これによる韓米FTA推進における米国内の政治的難関を突破できる基盤が必要だという点を適切に考慮しながらも、私たちが提起した事項を米国が受け入れ、お互いの利益均衡を模索した」と説明した。



【分析】韓米FTA妥結、自動車を譲歩して同盟固める(2)

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