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国防部長官に内定した金寛鎮(キム・グァンジン)氏が3日、北朝鮮が追加で挑発する場合、「必ず航空機で爆撃する」と明らかにした。金氏は国会国防委人事聴聞会で「いま私たちの安保は韓国戦争(1950-53)以来、最も深刻な危機状況」とし「敵が私たちの領土と国民を攻撃する場合、二度と挑発できないよう報復する」と強調した。
特に「敵の挑発への対応は自衛権レベルで、国連司令官の同意なく、韓国の独断で十分に(戦闘機を)動かすことができる」とし「可能なすべての戦闘力を投入し、足りない場合は合同支援戦力まで投じて、追加で打撃できる」と述べた。
金氏は先月23日の北朝鮮の延坪島(ヨンピョンド)攻撃当時、空軍戦闘機F-15Kが出撃しながらも対応しなかった点について、「合同参謀議長が攻撃命令を出すべきだったと考える」と指摘した。合同参謀議長が当時、断固たる対応をとらなかった点をう回的に批判したのだ。
国会国防委は聴聞会直後、金氏に対する「経過報告書」を与野党の合意で採択した。異例にも聴聞会当日に報告書を採択したことについて、民主党幹事の辛鶴用(シン・ハクヨン)議員は「安保状況が緊急であるため、与党の報告書採択要求に同意した」と述べた。李明博(イ・ミョンバク)大統領は4日、金氏を長官に任命する。
北朝鮮の追加挑発の可能性に関し、金氏は聴聞会の前に提出した書面答弁書で、「延坪島を含む北西島しょに対する砲撃挑発や韓国軍艦艇に対する攻撃などが予想される」とし「拡声器を設置した前線地域やビラ散布地域に対する銃・砲撃挑発のように声東撃西(東側で声を出し、西側で攻撃するかく乱作戦)式で挑発する可能性もあり、これに対応中」と明らかにした。
金氏は空軍機が北朝鮮基地を攻撃する場合、北朝鮮がソウルを長射程砲で攻撃する可能性について、「(北朝鮮が)いくつかのシナリオの一つとして考慮するだろう」としながらも「交戦が全面戦争には拡大しないはず」と予想した。その根拠に「韓米連合によって北朝鮮側のあらゆる兆候を綿密に見ている。抑制する手段・方法も信頼できる水準」と強調した。
金氏は「北朝鮮指導部と北朝鮮軍が私たちの主敵であるのは明らかだ」とし「これを国防白書に記述するかどうか判断し直す」と明らかにした。
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