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W杯招致の失敗、プレゼンテーションが原因?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
2002韓日ワールドカップ(W杯)以来20年ぶりに単独でW杯を開催する計画が水の泡となった。2022年W杯の開催地を決めるFIFA執行委員の心をつかめなかった。

◇「韓半島の平和」はもう通用しない=韓国の招致戦略スローガンは「ゲーム以上のもの」(more than a game)だった。W杯が単なるサッカー大会という限界を越えて、韓半島の緊張緩和、北東アジアの平和に寄与できるように、国際サッカー連盟(FIFA)が後押ししてほしいというメッセージを込めた。

しかし反応は冷めていた。「韓国は2002年W杯を招致する時もこうした名分を掲げた。同じレパートリーで20年ぶりにW杯を開催するというのは恥知らず」という反応が出てきた。英BBCは「韓国は北朝鮮に一部の試合を与えれば南北関係改善に役立つという立場だが、執行委員の同意を得るのは難しい」と報じた。


むしろカタールが提示した「中東平和」に共感が形成された。カタールはプレゼンテーションでイラクのサッカー代表選手を演説者に立てて、イスラエルとパレスチナの子どもたちが一緒にサッカーをする映像を見せた。また「今すぐにも中東で初のW杯が開催されるべき」というメッセージを強調した。

論理と説得力が欠如した‘名分’だけではもう地球村の祭りを招致することはできないという事実を、今回のW杯招致戦は示している。

◇プレゼンテーションの失敗=勝敗はプレゼンテーションですでに予想されていた。投票を翌日に控えて開かれたプレゼンテーションで、韓国は「韓半島の緊張緩和と北東アジアの平和」という重いテーマを設定し、平面的な説明を繰り返しただけで、執行委員の共感は得られなかった。

最初の演説者の李洪九(イ・ホング)元総理から最後の鄭夢準(チョン・モンジュン)副会長まで、過度にこのテーマに陥没し、雰囲気が沈んだ。2人とも延坪島(ヨンピョンド)爆撃に言及し、「夜明け前が最も暗い」という同じ表現を使った。外国人記者らは「韓国が戦争の危機感を高めた延坪島事態に二度も言及したことで、自ら雰囲気を沈め、長所を表す機会を逃した」と話した。

韓昇洲(ハン・スンス)招致委員長が韓国の強みであるIT技術を紹介した際も、画面にはスチール写真や単純なグラフィックを羅列し、韓国特有の躍動性を伝えられなかった。途中に登場した映像も完成度が落ちた。

豪紙のシルクストン記者は「韓国は非常に深刻で重かった。またビジュアルよりも過度に言葉に依存し、感動を与えられなかった」と評価した。



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