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韓米連合訓練最終日の1日、延坪島(ヨンピョンド)と最北端のぺクリョン島は準戦時体制を彷彿させた。 路上では重武装した軍人が北朝鮮の攻撃に対応する姿だった。 住民は北朝鮮の追加攻撃の可能性に怯えている。
1日午前10時50分、延坪島セマウル里の入り口。 村全体が見渡せる高さ20メートルの亭の周辺に海兵隊将兵6人が円形の金網を張っている。 前日まで取材陣が上がって写真撮影をしていたところだが、軍が出入りを統制したのだ。 セマウル里の入り口は3人の将兵が出入りを止めた。 100メートルほど後方には装甲車と多連装ロケット砲が見えた。 統制地点からセマウル里まで行く道路には偽装幕をかぶせた多連装ロケット砲が100-200メートル間隔で配備されている。
高地に続く道路も普段3-4人だった警戒兵力が5-6人に増員された。 砲陣地と弾薬庫の周辺には2倍ほどに兵力が増えた。 夜中は4-5人ずつ組になった軍人が海辺を巡察した。 濃霧のなか北朝鮮工作員が侵入する状況に対応しているのだ。 この日昼12時20分ごろ、延坪島に到着した旅客船便で、地対空ミサイル「天馬」に使われる発電機エンジン補助用と見られる装備が到着した。
軍は先月29日昼12時、延坪島全域を統制区域に設定したのに続き、この日午前6時から住民と取材陣の移動半径を村事務所周辺の1キロに制限した。 住民の居住地が‘島の中の島’になったのだ。 1日午後、韓米連合訓練が終了したことで、軍は6日に射撃訓練を行うことを予告した。 このため住民は「また島から出て行くことになるのでは」と心配している。 住民は「(韓米連合)訓練が終わり、もっと不安だ」とし「大規模な兵力が撤収し、いつ北朝鮮がまた攻撃してくるか分からない」と話した。
延坪島には1日現在、住民59人と公務員・復旧人材73人、ボランティアメンバー約80人、取材陣70人余りなど約280人が残っている。
緊張した雰囲気は西海最北端のぺクリョン島も同じだ。 北朝鮮軍の「西海5島奇襲上陸」を憂慮している。 午後8時30分ごろ真っ暗になったペクリョン島の村事務所の周辺は人がほとんど見られなかった。 食堂も半分ほどは閉店し、営業中の食堂にも客はほとんどいなかった。 住民のイ・クンチョルさん(56)は「北朝鮮が長山(チャンサン)岬の砲門を開いているという報道があって以来、落ち着かない」とし「延坪島砲撃後は海兵隊の外出・外泊が禁止され、軍人の姿はほとんど見られない」と伝えた。
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