与党ハンナラ党は１日の会議で、「党国家安保システム点検特別委員会」を構成する予定だった。特別委の委員長は安商守（アン・サンス）代表が直接務めることになっていた。しかしハンナラ党はこの日、特別委と関連した議論を保留した。安代表の“魔法瓶砲弾”の波紋のためだ。

安代表が先月２４日に延坪島（ヨンピョンド）の砲撃現場を訪問し、火に焼けた魔法瓶を手に持って「これが砲弾です」と話したことをめぐり論議の渦中にある。こうした安代表が委員長を務めれば野党圏が攻撃材料にすることができるためだ。


代わりに安代表は会議で、「元議員らに対する年金支援対象を縮小・調整する」とし、「憲政会育成法」改正のカードを出した。安代表の側近は、「代表がきょうの会議で延坪島についての話をするのは良くないと思い、元議員支援問題を話したもの」と説明した。

現在、主要インターネットサイトは軍隊に行っていない安代表を風刺する書き込みで埋まっている。「安代表の兵科は魔法兵（兵と瓶は韓国語で同音）」「安代表が砲兵として軍隊に行けば魔法瓶を装填して撃つのか」「今週の『ギャグコンサート』は休みます。魔法瓶２つで笑いの爆弾を投げてくれる安商守代表にわれわれはとても追いつくことはできないです」などの書き込みがみられる。一部ネットユーザーは、「尹奉吉（ユン・ボンギル）義士は弁当爆弾で国を救おうとし、安代表は魔法瓶砲弾で国民に大きな笑いを与えた」と皮肉った。

野党も安代表に攻勢を取っている。民主党朴柱宣（パク・ジュソン）最高委員はこの日の最高委員会議で、「魔法瓶なのか砲弾なのかも分からない人々がどうして太陽政策を評価し安保能力を語れるのか分からない」と述べた。車英（チャ・ヨン）報道官は、「軍隊に行ってない方が“安保ショー”を行って生じたハプニング」と非難した。自由先進党の会議でも、「弾頭が飛んでくるだろう。どうして弾皮が飛んでくるのか。ゴム風船で送ったという話なのか」（李鎮三最高委員）、「魔法瓶が砲弾ならば保温ジャーは核兵器か」（辺雄田最高委員）などの批判発言があふれた。

ハンナラ党関係者は「政策ミスではなく単純なハプニングなのに残念だ」とし、「軍隊に行っていない“原罪”があるので時間が経つのを待つほかはなくないか」と話した。



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