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【ルポ】韓米訓練初日、北朝鮮でまた砲声…延坪島200人が避難

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓米連合訓練初日の28日午前11時16分。北朝鮮ケモリ海岸側から「ドン、ドン」と2発の砲声が聞こえた。2分後の11時18分、「ウーン」というサイレンの音が10秒間ほど延坪島(ヨンピョンド)全域に響いた。拡声器からは何度も「現時刻、北朝鮮の追加火力挑発の兆候が予想されます。住民と取材陣は統制要員の指示に従い、近くの避難所に移動してください」という延坪村職員の放送が聞こえた。

村の住民と公務員、復旧作業員、ボランティアメンバー、取材陣ら200人余りは次々と避難所に駆け込んできた。村役場付近で取材中だった記者と住民は近くの「74-2A避難所」に走った。荷物や衣類もまとめることができなかった。この場所には7人が避難していた。住民を統制した海上警察特攻隊員はずっと無線で「ここは7人。住民はみんな避難したのか。そこは何人か」と状況連絡を取り合った。

23日の砲撃を生々しく記憶している住民は追加砲撃に怯えている表情だ。イ・キオクさん(50、女性)は実家の親を連れて家から最も近いKT送信塔付近の「74-6B避難所」に入った。イさんは「今度は何もなければいいが…」と語った。ここには住民と取材陣、韓国電力公社の職員、ボランティアメンバーなど約50人が避難した。


住民が胸を落ち着かせた頃、またも数発の砲声がさらに聞こえた。老母を島の外に送り出そうとしていたパク・チョルフンさん(56、男性)は「大丈夫だ。事故は起こらない」と言いながらも硬い表情だった。パクさんは「昼12時30分に陸地に行く旅客船に母が乗れるよう埠頭まで出て行くつもりだった」とし「しかし旅客船が埠頭に着かないと聞いたので、どうなるのか…」と話した。

11時58分。「現時間の避難命令を解除する」という放送が流れると、住民は順に避難所から出てきて居住地に戻った。しかし軍は避難命令解除直後、延坪島全域に通行禁止令を出した。

海兵延坪部隊は昼12時3分ごろ、「現在、延坪島は統合防衛‘乙種’宣言地域であるため、統制に直ちに協力してほしい。破片や砲弾の残骸を発見した場合は軍作戦本部で直ちに知らせなければならず、無断搬出した場合は関連法規に基づいて処罰される」と放送で伝えた。

避難命令解除10分後の昼12時10分、延坪島ダンソム外航に旅客船コリアエクスプレス号が到着した。船からは118人の乗客が降りた。事情があって家に一度戻る住民と部隊に復帰する海兵、赤十字社の職員、動物愛実践協議会ボランティアメンバーらだ。 船に乗り込んだ人は128人。 この中にはまだ延坪島を離れていなかった住民3人も含まれた。 恐怖のためこれ以上住めないということだ。

緊張感は午前早くから広がった。 午前8時ごろから随時ヘリコプターが延坪島の上空を飛んでいた。海兵隊延坪部隊も万一の場合に備えて戦闘態勢を維持した。ケモリ海岸が見える展望台と砂浜は出入りが統制された。 山の頂上に続く道路も車両の通行が禁止された。延坪小学校内の避難所の入口には、海兵延坪部隊長の名前で「北朝鮮の追加挑発の可能性があるので、安全のために民間人は陸地に移動してください」と書かれていた。

海辺の民家の庭に位置する避難所には、外側の状況をリアルタイムで確認できるようテレビとラジオ、衛星放送の受信機が設置されていた。 また各避難所には緊急救護物品、戦闘食糧、飲料水、毛布、懐中電灯などの物資が備わっていた。 その間途切れていた電力の供給も再開された。 韓国電力公社の延坪島発電所は人員を二組に分け、一組は発電所、もう一組は避難所で待機している。



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