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米空母の西海進入、泰安超え北上するか注目

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

米空母「ジョージ・ワシントン」



韓国と米国が28日、原子力空母「ジョージ・ワシントン」(9万7000トン級)を主軸に西海(ソヘ、黄海)で合同軍事訓練に突入した。訓練は来月1日まで続く。韓米連合軍司令部のキム・ヨンギュ広報官は、「最高水準の合同訓練になるだろう」と話した。特に「ジョージ・ワシントン」がこれまでの空母の北上限界だった泰安(テアン)半島を越えて北上するかが関心を集めている。そうなった場合、北朝鮮と北朝鮮を後援する中国に対して通常水準を越える強力な武力示威と意志を示すことになるためだ。

今回の訓練には航空機の実弾爆撃と海上射撃などが大々的な規模で進行される。北朝鮮は今回の合同訓練に敏感な反応を見せ、「武力で対応する」と言及している。北朝鮮は23日に延坪島(ヨンピョンド)に海岸砲を発射した直後、西海北方限界線(NLL)付近の海軍8戦隊に準戦時体制命令を伝え戦闘態勢を強化し、これを維持していることがわかっている。延坪島砲撃以来高まっている韓半島をめぐる危機感はさらに高まっている。


今回の合同訓練には空母のほかミサイル巡洋艦「カウペンス」(CG-62・9600トン級)、9750トン級駆逐艦「シャイロー」、「ステザム」(DDG-63)、「フィッツジェラルド」(DDG-62)などが参加する。原子力潜水艦は参加しない。米国側は在日米軍に配置されたRC-135偵察機と最先端F-22戦闘機を動員するという。

韓国軍はイージス艦「世宗大王(セジョンデワン)」(7600トン級)と4500トン級韓国型駆逐艦KDX-IIを2隻、哨戒艦・護衛艦・軍需支援艦・対潜航空機P3-Cなどを動員する。2008年12月に就役した世宗大王艦は韓国海軍初のイージス艦だ。SPY-1D(V)レーダーなどで構成されたイージス戦闘システムを搭載し、同時に1000個余りの標的を探知して追跡することができる。武装では5インチ主砲1門と近接防御武器システムのゴールキーパー・艦対艦・艦隊空など120基余りのミサイルと長距離対潜魚雷を保有している。

キム・ヨンギュ広報官は、「今回の訓練はキ-・リゾルブや乙支(ウルチ)訓練のような通常訓練ではなく非常訓練。天安(チョンアン)艦事件以後、両国の国防相・外相会談ですでに決定された訓練だが、延坪島(ヨンピョンド)攻撃直後であるだけに北朝鮮への武力示威の性格が追加された」と話した。軍関係者は「通常は空母がペクリョン島や延坪島まで上がらず、泰安半島付近にとどまる。この場合、空母から発進した航空機がさらに北上して圧迫する訓練をすることもできる」と話した。青瓦台(チョンワデ、大統領府)高位関係者は、「通常東海(トンヘ、日本名・日本海)で行っていた訓練に比べ低くない規模で訓練することになるだろう」と述べた。

また別の軍関係者は、「訓練は空母講習団護送と対空防御、海上自由攻防戦などで進められる。海上自由攻防戦は北朝鮮の艦艇が北方限界線(NLL)を侵して味方艦艇を攻撃した場合にこれを早期に確認して撃滅する戦闘訓練で、実際射撃と爆撃が実施されるだろう」と話した。

両国は強力な海上射撃訓練もする予定のため北朝鮮の挑発の可能性が注目される。北朝鮮はこの日、祖国平和統一委員会のウェブサイト「わが民族同士」で今回の訓練を「われわれに対するもうひとつの容認できない軍事的挑発」と主張した。

これと関連し、李明博(イ・ミョンバク)大統領は27日午後、青瓦台で安保点検会議を開き、「訓練期間中に北朝鮮が突発行動をする可能性があるので韓米連合戦力の共助で完ぺきに備えるように」と指示した。

一方北朝鮮の朝鮮中央通信は27日に論評を出し、「延坪島砲撃で民間人に死傷者が発生したのが事実ならば極めて遺憾だ」と明らかにした。延坪島砲撃挑発以後初めて民間人問題に言及した同通信は、「軍事的衝突を招いた張本人はだれか」という題名の論評で遺憾を表明しながらも、「その責任は今回の挑発を準備しながら砲陣地周辺と軍事施設中に民間人らを配置し、“人間の盾”を形成した敵の非人間的措置にある」と主張した。



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