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北朝鮮の延坪島(ヨンピョンド)攻撃に使われた砲弾の残骸から、天安(チョンアン)艦撃沈に使用された北朝鮮魚雷と同じ形態の手書き数字が見つかった。
軍当局は26日、ソウル竜山(ヨンサン)国防部でこうした砲弾の残骸を公開した。合同参謀本部の関係者は「23日の北朝鮮軍による挑発後、砲弾の残骸や不発弾などを回収し、精密分析を行った結果、122ミリ放射砲ロケット砲弾の下段推進体に数字‘1’と書かれているのを確認した」と明らかにした。
数字はアルミニウム材質の推進体の翼の下に黒インクと推定される塗料で書かれている。3月の天安艦撃沈当時に北朝鮮軍が使った魚雷推進体にも青インクで「1番」と表記されていた。公開された放射砲弾には「5」「8」「35」「38」「60」「88」など15個の手書きの数字が見られた。
北朝鮮の砲弾から天安艦襲撃魚雷と同じ数字表記が見つかったことで、天安艦爆沈が北朝鮮の仕業という韓国政府の発表に疑惑を提起してきた一部の主張は説得力を失うことになった。北朝鮮が武器組み立て過程で部品を区分・分類するために数字をマジックペンで書いているという事実が改めて立証されたからだ。
「1番」表記がハングルで書かれていたという点で、魚雷は北朝鮮が製作したことを立証する「決定的な証拠」と受け止められてきた。しかし北朝鮮は今月2日、「国防委真相公開状」を通して、「われわれの軍需工業部門では、付属品や機材を作る際、必要な数字をペンで書かず刻み込んでいる」と主張した。また「その場合も‘番’ではなく‘号’を使用し、‘1番’表記はわれわれの通常の表記方式ではない」と主張した。
一部で「魚雷が爆発すれば熱のため数字は残らない」と主張してきた点にも信ぴょう性がないことが明らかになった。爆発時に火と熱に包まれる放射砲弾にも文字がはっきりと残っていたからだ。北朝鮮は真相公開状で「魚雷推進体の後部の温度は325度高い1000度以上になり、この程度の温度ならインクが完全に燃えてしまう」と主張した。
合同参謀の関係者は「今回の破片発見で天安艦事件操作論争にも終止符を打たれることになった」とし「北朝鮮が延坪島挑発で墓穴を掘る格好になった」と述べた。
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