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【コラム】日本市場を狙う韓国スマートフォン

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

パンテックのスマートフォン「SIRIUS α」



8日、日本東京新宿区中心街の移動通信代理店。KDDIの売り場では、来月発売されるパンテックのスマートフォン「SIRIUS α」(写真)について熱心に尋ねる訪問客の姿が見られた。

井原敏雅営業部長は「主要機能を簡単に使えるようにメニューを拡大した第3世代簡単ケータイ『W62PT』モデルが今年1月、販売100万台を超えた」とし「KDDIが初めて外国製スマートフォンとして出す『SIRIUS α』に大きな期待をかけている」と話した。


同日、東京千代田区のパンテック研究開発ベースキャンプ。314平方メートルの広い事務所では、ソウルから派遣された約100人の職員が商用製品テストをしていた。朴炳ヨプ(パク・ビョンヨプ)パンテック副会長も1カ月に一度はここを訪れ、日本市場について勉強している。先月は1泊2日で2度訪問し、KDDIと戦略会議を行った。

パンテックジャパンのチョン・ジェフン営業部長の話によると、朴副会長は「『SIRIUS α』が日本スマートフォン市場でグーグルアンドロイドフォンの地位を高める起爆剤になるだろう」と職員を激励している。

国産乗用車のように国産携帯電話機が唯一通用しないのが日本市場だ。ところが日本にも最近、スマートフォンブームが広がり、三星(サムスン)電子の「ギャラクシーS」とパンテックの「SIRIUS α」が注目されている。ソフトバンクモバイルがアップルの「アイフォーン」を導入し、スマートフォン市場を独占してきたが、その対抗馬として期待を集めている。

先月末、日本最大移動通信会社NTTドコモが市販した「ギャラクシーS」は予約販売5万台と、最初に準備された4万5000台を上回った。KDDIが主力スマートフォンとする「SIRIUS α」は韓国でヒットした「ベガ」を基盤に開発されている。グーグルの最新基本ソフト(OS)「アンドロイド2.2」を搭載し、裏面を流線型にしてグリップ感を高めた。

日本スマートフォン市場は、08年7月のアイフォーン発売で大きく広がったが、昨年までは遅々として進まなかった。ソフトバンクモバイルがアイフォーンの価格と無線データ料金を引き下げ、6月にアイフォーン4が登場してから、スマートフォン市場はまた熱くなっている。市場の状況を眺めていたNTTドコモとKDDIが韓国企業と提携し、スマートフォン市場に参入した理由だ。

日本移動通信業界の‘ラブコール’を受けた国内端末機業界の意欲も当然、高まっている。近くて遠い国、厳しい日本市場に食い込む絶好のチャンスだ。三星電子はノキアとアップルを超える橋頭堡として、パンテックはワークアウト(債権団共同管理)状態から脱する機会として、日本市場でヒットを狙っている。



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