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【社説】先進-途上国をつなぐ韓国の懸け橋的な役割

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
仏日刊紙ルモンドは昨日、「韓国の奇跡」と題したソウル発の記事で、新興国では初めて主要20カ国・地域(G20)首脳会議を開催した韓国の底力に賛辞を送った。問題点の指摘がないわけではなかったが、今回の成就に対する前向きな評価が中心だった。G20ソウル首脳会議を契機に韓国に注目する海外メディアの報道が相次いでいる。東アジアの新興国としか知らなかった韓国が、グローバル経済問題をめぐる各国の利害を調節・仲裁するのを見ながら、韓国を‘再発見’したという声も聞こえる。その間、韓国に不利に作用してきた「コリアディスカウント」が「コリアプレミアム」に変わるという期待も出てきている。グローバル経済の最上位フォーラムに定着したG20首脳会議を成功させたことに対し、国民と政府は自負心を抱いてもよいだろう。成熟した市民意識に基づいた自発的参加と協力で、特に不祥事もなく行事を終えられたのも幸いだ。

何よりも意味深いのは、今回の会議を通して韓国が先進国と開発途上国をつなぐ懸け橋的な役割を立派にやり遂げたという点だ。韓国は独自的な開発戦略を通して、短期間で援助を受ける国から与える国になった特殊な経験を持っている。これを基礎に韓国は途上国支援問題を議題に含めて議論を主導し、具体的な成果を引き出した。インフラ、人的資源開発、貿易、食糧安保など9つの核心分野にわたる行動計画を盛り込んだ「ソウル開発コンセンサス」の採択で、韓国型開発モデルをG20レベルで開発途上国に伝授できる土台が用意された。韓国の通貨危機克服経験を生かして、国際通貨基金(IMF)の融資制度改善を引き出し、財界人の「ビジネスサミット」をスタートさせたのも、韓国の創造力が引き立って見えた事例だ。

もちろん、G20首脳会議を成功させたからといって、それ自体で国格が高まり、先進国になるのではない。G20議長国の経験を通して蓄積した情報と知的ノウハウ、人的ネットワークをうまく活用して、先進国入りの元肥としなければならない。

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