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一般ガソリン車に比べて静かで、ブレーキの感覚がやや異なるだけで、そのほかのハンドリングや乗車感に大差はない。 傾斜がきつい坂道も難なくのぼる。
電気自動車には別の長所もある。 まず携帯電話とボルトに設置された信号装置をつなげると、車両運行距離など各種情報を携帯電話で見ることができる。 また携帯電話を利用して始動をかけたりヒーターをつけたりもできる。 計器盤もコンピューターのように感じられる。 室内デザインには未来感覚が漂う。
2時間ほど経過してバッテリーが放電した後、また試乗した。 今度はガソリンエンジンが主な動力源だ。 エンジンが発電機を作動させ、ここで生成される電力がモーターに伝達される。 変速機なくすぐにモーターで駆動するという点で電気自動車の原理と同じだ。 ガソリン燃費は1リットル当たり13-15キロ。
ボーズのオーディオシステムは従来の製品より50%ほど電力の消耗を減らした。 グッドイヤーのタイヤも回転抵抗を最小化した電気自動車専用だ。 積載空間はラセッティプレミアより小さい。 バッテリーのほか、トランク下段に35リットル燃料タンクが入る。 このため重量も一般準中型車より100キロ以上重い。
◇電気自動車?=昨年9月、GMはボルトの燃費が90キロを超えると発表した。 燃費計算方式はバッテリーだけで駆動する80キロにガソリン1リットルで走行できる距離(13-15キロ)を加えた。 しかしこの燃費は米国政府に認められなかった。 この場合、ボルトは電気自動車ではなくガソリン車になるからだ。
GMは短距離中心の日常的な走行はバッテリーだけで十分で対応できるためボルトは基本的に電気自動車だと主張している。 GMデトロイト研究所のボルトプロジェクトマネジャーは「1カ月間、一日50キロの出退勤に使用したが、退勤後に充電さえすればエンジンを使わず100%電気自動車として使用できる」と述べた。 また「走行距離が短い電気自動車の短所を解決するため、バッテリーが放電してもガソリン動力を利用して延長走行が可能な新しいコンセプトの電気自動車」と付け加えた。
日米で市販される量産型電気車に乗ってみると<下>シボレーボルト(1)
日米で市販される量産型電気車に乗ってみると<上>日産リーフ(1)
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