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【ソウルツイッター】都市競争力、落ちたギンナンの香りにもあります

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
子供の目は澄んでいました。パパの手を握って落ち葉を踏む子供の歩みで秋がかさかさ音をたてました。父と子の散歩に情があふれていたので、そっとついていきました。ところがどこかでにおいが漂ってきます。クンクン、子供の鼻も感知しました。「パパ、誰かここで用を足した?」パパはしばらくたじろぎました。「うん…ギンナンの木が大人になって…」童話の中の返事ですが、大人だけが用を足すわけではないでしょう。見ると一面、ギンナンの木です。秋の日差しにこんがりと色づいた葉を見ていようとすると、こんな都市にもロマンが残っているようで、心がなごみます。

ところで秋が深まるのは黄色いギンナンの葉だけではありません。ひどくにおいを漂わせる実もあります。落ちた実にハイヒールを履いた女性たちは滑りがちで、これを片づける清掃員の腰も曲がります。ソウル並木の中でギンナンの木の割合が4割が超え、秋になれば市民たちの訴えもギンナンの実のごとく積もります。ツイッターで尋ねると「ギンナンの実を踏んで講義室に入ったらみんなににらまれた」「久しぶりに韓国に帰ってきたら三清(サムチョン)洞が良いと言うので行ったところ、変なにおいがしたので、紹介してくれた人に怒った」と笑えない話が聞こえてきます。

ギンナンの木が多いのは、寿命が長く、病虫の害に強いからです。美しい落ち葉も長所です。長期的には実がつかない樹木にすべきですが、今は実を適時に取り去る努力が必要なのです。各役所がすべきことです。並木は公共財産だから誰でも実を取っていけません。しかし役所では装備と人材を動員するのが難しいので、そのままにする場合が多いのです。


G20の首脳らを迎えると中(チュン)区では1週間、ぶっ通しで「ギンナンを掃除したが」、それでも1億ウォン(約742万円)もする作業車があったから可能だったのです。役所の努力に市の融通のきいた支援が必要だという話です。「できるなら枝打ちせず、本来の姿で維持させよ」という市の指針にも現場では不満が多いです。美観も重要ですが、ある程度、枝を切らないと管理ができません。

ソウル市が口がすっぱくなるほど言っている「都市競争力」は必ず雄大なところだけにあるのではないのですね。そうでなくてもパパの権威が示しにくいこのご時世、子供との散歩だけはいい香りのする道で…、まさにその道にも競争力はあるのですから。



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