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「光化門扁額のひび割れは時間と予算が原因」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「松はひび割れするものだというのは誤った考えだ。 ひびが入らないようにもできる」。

丹青界の元老キム・ジョンウク丹青匠 (75、京畿文化財)が、光化門(クァンファムン)の扁額に亀裂が生じたのは「時間と予算に追われて制作したため」と指摘した。 キム氏は13歳から丹青界に入門し、仏教美術の巨匠マンボン僧侶らから学んだ。

「扁額を修理するにはまず、よく乾燥させなければいけない。 水でふやかしたスン紙(コウゾの皮だけで作った韓紙)にもち糊を混ぜてつぶしたものですき間をなくし、日陰で乾燥させた後、また同じ方法ですき間を防ぐ作業を何度か繰り返す。 最後に麻布をかぶせ、やすりをかけて丹青すればよい」。


文化財庁は膠とおがくずを使ってひび割れを修理する方法があると明らかにしたことがある。 しかしキム氏は「糊が本当の伝統材料であり、膠はその後に入った。化学接着剤は弥縫にすぎない」と述べた。 文字を彫った松の板全体に麻布などをかぶせた後、丹青をする方法もある。 この場合、木にひびが入っても外には目立たない。 しかしキム氏は「これも補完策にすぎず、根本的な対策ではない」と述べた。

木が割れないようにする方法は八万大蔵経板を処理した技法と似ている。 まず天日塩を大量に入れた水に松の板を数日間浸し、その後、日陰で乾燥させる作業を3回繰り返す。 次に木をやや蒸した後、日陰で乾かす。 また塩水に浸して乾かし、蒸して乾かす作業を何度か繰り返す。

「蒸して乾かす過程で松脂が抜ける。 そうすると絶対にひび割れしない。 扁額は未来の文化財になる光化門の顔であるだけに、真心を込めて作る必要があるのでは」。

キム氏は伝統技法が受け継がれない今日の状況を惜しんだ。



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