9月末、北朝鮮労働党代表者会で党中央軍事委副委員長職に就き、初めて公開登場した後継者、金正恩(キム・ジョンウン)の迅速な後継者授業の動きが目を引く。
部隊訪問と訓練参観などの軍部行事中心から、今月に入ってヒチョン発電所建設現場視察(3日、朝鮮中央通信)と芸術人家庭訪問(7日中央テレビ)など歩幅を広げたからだ。
北朝鮮官営メディアは写真と動画を大々的に公開し、金正恩浮上を始めた。金正恩氏の今後の動向で最も注目される部分は、追加的にどんな権力核心職位をつかむかということだ。趙明禄(チョ・ミョンロク)国防委第1副委員長が6日に死亡したことにより、権力内部のポストの移動が避けられない状況だ。
イ・ギドン国家安保戦略研究所責任研究委員は9日「李英鎬(リ・ヨンホ)総参謀長が先月、平壌で行われた中国軍6・25参戦60周年行事の際、国防委代表団を率いるなど、趙明禄氏の代わりをした」とし「国防委第1副委員長のポストを李英鎬氏が受け継ぐ可能性が高いが、金正恩氏に与えることもあり得る」と述べた。金正日国防委員長が金正恩氏に国防委を急いで掌握するように足場を用意したという話だ。
趙明禄氏の労働党政治局常務委員のポストにも関心が集まる。常務委員長である金正日国防委員長は党代表者会で金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長と崔永林(チェ・ヨンリム)平壌市党委員会責任書記総理、趙明禄、李英鎬氏を常務委員に任命した。党・内閣2人、軍部2人とバランスを取った。金正恩氏を政治局常務委員にする場合、後継者構築は大きくはずみをつけることになる。
イ・ギドン責任研究委員は「象徴性が高い常務委員のポストはもう少し時間を置いて検討することができる」と話している。
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