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ソマリアの海賊に拉致されてから217日ぶりとなる6日に解放された「サムホドリーム号」は、海賊と内通してきた国際海事機構(IMO)関係者が海賊らに航路情報を流して拉致された可能性があると外交消息筋が8日に伝えた。また、海賊らは9月にサムホドリーム号船長のキム・ソンギュ氏の頭に銃を向け、韓国の家族らに「助けてくれ」と電話するよう脅迫することで船舶と船員らの身代金を引き上げる手法を使ったと消息筋は伝えた。 その上でこれは国際保険会社などとつながっている海賊団体“投資家”(Investor)が現地の海賊らにさらに多くの身代金を受け取るよう圧迫したためだとした。
◆どのように遠海で拉致されたのか=サムホドリーム号が4月4日に海賊に拉致された地点は、インド洋の真中の北緯08度21分東経65度10分地点で、海賊らの出没が集中するアデン湾とは1500キロメートル離れた遠洋だ。交渉過程を見守った政府関係者は、「インド洋の真中の公海上でサムホドリーム号のような特定船舶の航路を海賊らがどのように把握したのか疑問」と指摘した。海賊と船会社間の協議過程に精通した外交消息筋は「インド洋を航海する船舶の航路業務を管掌するIMOに所属する関係者が海賊側から代価をもらってサムホドリーム号の航路情報を渡した可能性が大きい」と伝えた。
「韓国からもっと金を引き出せ」…海賊並みに悪らつな勢力がいた(2)
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