国葬図鑑儀軌の表紙(左)、国葬図鑑儀軌の内部の様子(中)、「経筵」(右)は日本が今回引き渡すことにした返還の対象からは除かれた。
しかし今回の返還対象をめぐっては相当な論難が起こる見通しだ。韓国政府は日本宮内庁が保管している朝鮮王朝儀軌167冊を全部返してもらうことになったと主張したが、しかしこれは朝鮮総督府が寄贈するという印が押された「朝鮮総督府寄贈」図書79種286冊の一部にすぎない。また帝室図書と経筵は除外された。現在、日本には6万1409点の文化財があるものと推定される。
日本によって殺害された明成(ミョンソン)皇后の国葬の様子を記録した国葬図鑑儀軌の表紙(左)。五台山上は、この儀軌が五台山史庫に所蔵されていたことを示している。中央の写真は、明成皇后の国葬の様子が記録された国葬図鑑儀軌の内部の様子。鉄砲を担ぎ、刀を刺した兵士らが護衛する姿と御輿行列など国葬当時の様子が立体的に描かれている。右は高麗と朝鮮時代王たちの教養図書だった「経筵」。「経筵」は日本が今回引き渡すことにした返還の対象からは除かれた。
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