|
「韓国が化学分野のノーベル賞受賞者を輩出するには、討論し論争する文化が形成されなくてはならない」
1973年にノーベル物理学賞を受賞したアイヴァー・ジェーバー博士(米レンセラー工科大学名誉教授、81)が韓国の教育風土に投げかけた苦言だ。ジェーバー博士は先月29日に蔚山(ウルサン)大学で名誉物理学博士号を贈られた後、「私がノーベル物理学賞を受賞した理由」というテーマで特別講義を行いながら、「論争のない教育が韓国の慢性疾患だ」と指摘した。
ジェーバー博士はこの日、「韓国が化学分野でノーベル賞を受賞できない原因はなにか」という学生の質問に、「韓国に来て講義をするのに質問する学生がいなかった。ここに問題があると思う」と答えた。
ジェーバー博士はキョンウォン大学WCU(教育科学技術部主管の世界水準研究中心大学育成事業)に招かれ有識者として参加、2008年から国内の複数の大学で学生・教授らと頭を突き合わせてきた経験を通じ韓国の大学の風土を知ることになったと紹介した。
「韓国人は礼儀正しく他人を尊重する美徳がある。しかし他人を尊重することと学問的論争が互いに相反することを混同し質問すらタブー視する風土は直さなくてはならない。講義室では教授と学生、家庭では親子間で討論しながら意見を共有する訓練をしなくてはならない」。
ジェーバー博士は、「世界的な碩学を輩出するためにはどの分野であれ競争心がなければならず、最後まで結果を導き出せる意地と自信がなければならない。韓国にも現代(ヒョンデ)・三星(サムスン)・LGなど世界的水準の企業が多いため遠からず化学分野でノーベル賞受賞者を輩出できるだろう」と激励した。
ジェーバー博士「韓国人、質問しなければノーベル賞は取れない」(2)
この記事を読んで…