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【社説】間違っていて危険な中国の韓国戦争認識

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
中国が漸入佳境だ。25日に北京で開かれた「抗米援朝戦争60周年座談会」で中国の習近平国家副主席が、中国の韓国戦争参戦に対し「平和を守り侵略に対抗するための正しい戦争」と述べた当時、彼の発言は戦争に参加した自国の老兵らを相手にしたものであり、“内部用”だろうと軽く片付けることもできた。ところが問題の発言を中国外交部が中国政府の公式な立場だと釘を刺した。非常に誤った危険な認識と言わざるを得ない。

韓国戦争が北朝鮮の南への侵略によって勃発したことはすでにすべての歴史的証拠を通じて確立された史実だ。当時米国など国連加盟国16カ国は南への侵略を敢行した北朝鮮を糾弾し、平和回復のために国連安全保障理事会決議により参戦した。国連の参戦こそ国際平和を守ろうとする国際社会の正当で正しい行動だった。戦争責任者の北朝鮮を助けた中国の参戦がどのように正義であろうか。これをひっくり返すのは明白な歴史わい曲であり、ごり押しだ。

 中国政府は韓国戦争を国連加盟国の参戦を基点として2つの戦争と見なしているようだ。 いわゆる中国政府の正論というものはそういうものだ。中国の現役軍人でもある学者が人民日報に寄稿した文によると、韓国の内戦から始まった戦争に米国などが参戦することによって国際戦に変わり、「米帝国主義の侵略に対抗して中国が参戦」したので抗米援助戦争は正しいという主張だ。不義を助けた自分たちの誤りを正当化しようとするものなのかはわからないが論理は苦しい。韓国戦争参戦の事実に気が引けるならいっそ沈黙することを願う。


北朝鮮の金日成(キム・イルソン)が南への侵攻を強行する前にソ連のスターリンと中国の毛沢東の承認を受けたという事実は過去の文書を通じて次から次へと立証されている。むしろ中国は“共犯”として真に謝罪をすべきだ。それでも謝罪どころか“正しい戦争”などというのは国際社会に対する挑発であり、大韓民国に対する侮辱に違いない。中国が真に韓国と東北アジアの平和パートナーであることを望むならば、韓国戦争に対する誤った歴史認識から正さなければならないだろう。



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