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日中首脳の冷え込んだムード、李大統領挟んで“間接対話”

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

3カ国首脳会談に出席した左から菅直人首相、李明博大統領、温家宝首相。



ベトナム・ハノイで開かれた韓日中3カ国首脳会談は、李明博(イ・ミョンバク)大統領の仲裁で実現した。ASEANプラス3(韓日中)首脳会議を契機にした3カ国の会議は以前から予定されていた。しかし尖閣諸島(中国名・釣魚台)をめぐる問題などから日中関係が冷え込み、会談が中止される危機に直面した。これを受け李大統領は今月初めにベルギーで開かれたアジア欧州会議(ASEM)の際に温家宝首相と菅直人首相に問題の円満な解決を求め、「ベトナムでのASEANプラス3首脳会議の際に3カ国で会おう」と提案し、肯定的な回答を引き出した。

ひとまず会談を持ったが、中国の温首相は硬い表情を崩さないなど冷え込んだ場面が続いたという。また李大統領を間に挟み日中首脳が間接対話を交わす姿も見られた。温首相は韓国の主要20カ国(G20)首脳会議については賛辞を送ったが、G20に次いで日本で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)については儀礼的に「成功を願っている」と一言だけ述べた。両国首脳は会談後、あいさつもせずに別れた。


そんな中、3カ国首脳が進展した合意を導き出したのは北朝鮮問題だった。日本の菅首相がまず、「北朝鮮の権力委譲プロセスが始まった。どのような変化があるか注目している」と述べ、6カ国協議を主題に取り上げた。これに対し「協議のための協議をしようというのではない。地域の平和のための協議にならなければならない」(温首相)、「これまでは大きな成果がなかった」(李大統領)という主張が出てきたが、結局李大統領が「6カ国協議は協議のための協議になってはならず、時間がかかっても進展した結果を引き出さなければならない」という合意を公表した。中国政府は天安艦事件を経て6カ国協議の早急な開催に重点を置いていた。このため「成果のない協議ではならず、協議再開を急がない」という韓国政府とは微妙な立場の違いがあった。今回の首脳会談での合意を契機に中国側の立場に変化が出てくるのではないかとの見方が韓国政府内でも慎重に出てきている。

 一方、日中首脳会談が失敗に終わったのは、この日午前に開かれた両国外相会談での激しいやりとりが原因になったという話だ。中国の胡正躍外交次官補はこの日夜、突然記者会見を開き、「日本が中国の主権を侵す不誠実なメディアの報道を流し(首脳会談開催のための)雰囲気を壊した」として首脳会談拒否を宣言した。首脳会談を準備してきた日本側は「やりきれない」という反応を見せた。



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