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安重根義士(アン・ジュングン、1879~1910)が「新居」を新調した。中国旅順の監獄で31歳の年で生涯を閉じた安義士殉国100周忌を記念してソウル南山(ナムサン)に新たに建設した「安重根義士記念館」(www.patriot.or.kr)が26日、オープンする。延べ面積3756平方メートル(建設費 179億ウォン)の新しい記念館は破格的だ。雄大壮厳な形態の記念館とはほど遠い。12の半透明な四角の柱が立つ。最大限飾りを排除した。端正な建物だ。半透明のガラス材質で覆われた姿も独特だ。
設計者は夫婦建築家キム・ソンヒョンさん(38、テリム建築代表)とイム・ヨンファン教授(41、弘益大、テリム建築)。2007年設計公募に当選した。21日、南山で会った2人は「記念館は安重根義士記念館建立委員会(委員長パク・ユチョル)、国家保勲処、国民の募金など各界各層の支援で完成した。歴史を新しく書き換えるつもりで仕事をした」と話した。
--12本の柱に意味があるのか。
「1909年、無名指(4番目の指)を切って大韓独立を誓った12人の同盟を象徴する。日帝強制占領期間ここに朝鮮神社があった。恥辱の地を踏んで堂々と立とうとする念願を込めた。“12”という数字には1人を記念すること以上の空間として作るという意が込められている。安義士個人ではなく彼と意をともにした11人がいたという点を浮上させたかった」
--出入口が見えない。
「意図したものだ。観覧客たちは建物を眺めて緩い傾斜路を歩いて降りて角を曲がるとドアにぶつかる。安義士の遺墨が刻まれた壁に沿ってゆっくり下るこの道は、ざわめいた現実空間から敬虔な追悼の空間に入っていく橋のような所だ」
--記念館はたいてい石造建物だが。
「周辺で威厳を生かすためには石を使えと言われた。材料をめぐり悩んだ。厳粛さだけ強調したくなかった。南山の自然と調和をなしながらも、たおやかで温かい感じを与えたかった。半透明のUガラスは夜も周辺をほのかな光で照らしてくれる」
夫婦は安義士記念館設計で「文化部2010若い建築家賞」と「ソウル市建築賞最優秀賞」を受賞した。キム・グァンヒョン教授(ソウル大学建築学科)は「ほかの記念館と違い、暗くなく重くない。透明だが寡黙だ。安重根義士の語録が黙々と読まれるように無口に周辺を掌握する」と評した。
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