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「反日」デモが「反政府」デモに拡散…中国政府緊張

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
中国の反日デモがなかなか静まらない。

尖閣諸島(中国名釣魚島)問題に触発されたデモが事実上中国政府の黙認の下、2週目に突入した。しかし一部地域で反政府デモに拡散する兆しを見せると、中国政府はようやくデモ拡散を遮断し始めた。

25日、日本と香港メディアによると週末、四川省徳陽市で市民1千余人が反日スローガンが書かれたピケットとプラカードを持って政府の強硬対応を要求するデモを起こした。甘肅省蘭州と陝西省宝鶏でも学生が主軸となった反日デモが続いた。


蘭州では2千人の大学生が通りに集まり、宝鶏のデモ隊は日本商品不買運動をしようというスローガンを叫んだ。反日掛け声とともに「一党独裁体制、官僚と腐敗に反対する」「高い家賃を下げろ」など反政府的文句の書かれたプラカードが登場した。

朝日新聞は「反政府デモが起こると治安当局がプラカードを没収し、デモ者たちを連行した」と報道した。

中国政府は一部で反日デモ隊が貧富の格差と政治体制を取り上げるなどデモ様相が変質される兆しを見せると、デモの自制を促すなど対策用意に乗り出した。

南京では100人が24日、反日デモをするために集まってから治安当局の制止で解散し、重慶でも大学政府が集会に参加しようとする学生たちの外出を禁止するなど、デモを事前に遮断した。

しかしインターネットと携帯電話メールを通じてデモ情報が広がっている。人民日報は24日、馬朝旭中国外交部スポークスマンの発言を引用した社説を通じて「反日デモは理性的愛国行為」とし「皆、自分の位置に戻って熱心に働き、国力を育てるのが周辺国家が最も恐ろしがること」と強調した。

中国政府は反日デモを主要記事で扱わないという報道指針も下したということだ。

公安当局は主要都市の日本総領事館に警察力を追加配置し、来月、アジア大会が開かれる広州市は公安要員たちの境界勤務を強化した。

◆尖閣近海では依然神経戦=日本海上保安庁は24日夜、尖閣列島の一島である魚釣島北西33~37キロの海域で中国漁業指導船2隻を見つけた。海上保安庁は中国漁業指導船に「日本領海に入るな」と警告し、中国側船舶は直ちに海域を発った。

仙谷由人日本官房長官は25日の記者会見で「中国漁業指導船2隻が尖閣列島近くの海域を通り過ぎたことに対して外交ルートを通じて中国側に抗議した」と明らかにした。

中国船が通り過ぎた所は領海ではない接続水域(領海から12海里)だ。領海を脱すれば200海里の排他的経済水域(EEZ)の中でも外国の船は自由に出入りすることができる。しかし中日対立後、日本は接続水域の出入りまで規制し、神経を逆立てている。

東京・香港=パク・ソヨン特派員、チョン・ヨンファン特派員





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