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記者は12日から17日まで南京-江蘇省張家港市-上海を順に訪問した朴泰俊(パク・テジュン)元総理(83)を同行取材した。 ポスコ創業者の朴氏は三星(サムスン)と現代(ヒョンデ)の創業者に深い印象を持っていた。
「李秉喆(イ・ビョンチョル)三星会長は会社を見る度、何を見るべきかを正確に知っている方だ。 一度、浦項(ポハン)製鉄を見に来た。 ブリーフィングをしたが、まず最初に財務構造を見ようと言った。 しばらくあれこれ確認した後、『朴社長、これは朴社長の会社ですね。 財務構造が非常にいい』と話した。 借金があるかどうかを見たのだ。 鄭周永(チョン・ジュヨン)現代会長は現場から見始めた。 『朴会長、船の鉄板を作る工場はどこですか』と尋ねるので、まず厚板工場に案内した。 私は人をこういう方法で把握する。 この人が望むものは何か、この人が重視するのは何か、そういうものだ」
--総理(朴泰俊)には李会長のような財務主義か、それとも鄭会長のような現場主義か。
「私は両方だ。 そうであったため浦項製鉄は内部的に堅実で、成長が速かった。 現場と財務、ともに商売をする人が逃してはならない核心価値だ。 そして人が重要だ。 人の心を盗まなければいけない」
--心を盗むのか。
「物を盗むのは泥棒で悪いことだが、心を盗むのは良いことで戦略的なことだ。 浦項製鉄をしながら、新日本製鉄の稲山嘉寛会長(1987年死去)会長がいろいろと助けてくれた。 心が開かれた方だった。 103万トンの1次高炉が成功した後、その方に会いにいった。 私は当時、日本の最新流行歌をたくさん知っていた。 稲山会長が自分の車に私を同乗させると、流行歌を歌ってみろと言った(※稲山会長は朴元総理の親世代の年齢)。 歌ってみると、『よくやった』と言って大喜びした。 それほど親しかった。 …それほど親しくなってこそみんな持ってこられる。 こうした戦略がなければ技術は導入できない。 このように人間の心を盗んでこそ技術まで、願うものを持ってくることができる」
ポスコ名誉会長「日本の流行歌を歌って新日鉄の技術移転受けた」(2)
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