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【社説】習近平率いる中国次期指導部の重い肩

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
中国の次期最高指導者が事実上確定した。おととい終了した中国共産党第17期中央委員会第5回総会で習近平国家副主席が党中央軍事委員会副主席に選出されたことで、異変がない限り習副主席は2012年の全党大会で胡錦涛国家主席兼党総書記の後を継ぐことになる。習副主席とともに李克強副首相の首相指名が確実なだけに、習近平・李克強の2人を軸に中国の第5世代指導部が構成される見通しだ。次期指導部の責任は重大だ。成長を持続させながら副作用と後遺症を解消する内的課題だけでなく、大国に見合った国際的責任を尽くさなくてはならない外的課題もある。成長と崛起に傍点を置いた第4世代指導部に比べ難しく複雑な課題にならざるを得ない。

この30年余りの改革開放を通じ中国は目を見張る成長を成し遂げた。今年第2四半期には国内総生産(GDP)規模で世界2位の日本を追い越したりもした。しかし成長の果実は隅々まで行き渡らず、地域・階層・都市と農村の間での格差の広がりは深刻な副作用に直面している。1988年に7.3倍だった上位10%と下位10%の所得格差は2007年には実に23倍にひろがった。都市と農村の所得格差も78年の2.56倍から昨年は3.33倍にふくれあがった。社会的弱者と地域の不満を解消できない場合には社会的対立が成長自体の足を引っ張る状況も排除できない。内部的格差解消は次期指導部が解決すべき最も急がれる課題であることは間違いない。今回の第5回総会で採択された第12次5カ年計画(2011~2015年)建議書で党指導部が政策の重点を成長から分配、国富から民富に転換することにしたのはまさにこの点に対する問題意識のためだ。知識人23人の言論の自由を求める所管とノーベル平和賞受賞者に選ばれた反体制作家の劉暁波氏の釈放要求声明などで現れた民主化要求を、政治改革を通じて吸収する問題も次期指導部が解決すべき宿題だ。

中国の拡大する国力と高まる位置づけに見合った責任と役割を求める国際社会の声は日増しに高まっている。内部問題に忙しいという言い訳で国際的責任から逃げる態度は通じないだろう。国際社会の責任ある大国に見合った政治・経済的負担を抱えるしかない。為替・通商・環境・エネルギー・気候変動など多様な問題で国際社会に寄与する姿勢を見せなくてはならない。この点から党指導部が輸出一辺倒の成長戦略をやめ内需拡大に集中することにしたのは良い選択だ。


特にわれわれは韓半島問題と関連した中国の時期指導部の責任ある役割に注目する。天安艦事件で第4世代指導部が見せたように、一方的に北朝鮮を擁護するような姿勢は中国自身はもちろん、北朝鮮のためにも賢明な選択ではない。南北に対しバランスある姿勢を維持しながらも北朝鮮の改革開放を誘導し北朝鮮問題の解決を主導することがわれわれが中国の次期指導部に期待する責任ある役割だ。




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