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【グローバルアイ】中年層の文化ももてはやされる日本

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
東京・六本木。 ここは赤坂や青山のように外国人クラブや外国人が好む飲食店が多いところだ。 2003年に六本木ヒルズが建設された後、文化・ショッピング・エンターテイメントを楽しもうという若者の街に変わった。 夜になると若者が集まるクラブから流れてくるJポップやヒップホップ、R&B音楽で街は賑やかになる。

先日、知人の紹介で六本木の「ケントス」というクラブに行ってみた。 店の真ん中にある1950ー60年代のロックンロール舞台。 小さなテーブルが20個ほどあるだろうか。 40-50代のサラリーマンや中年女性が三々五々、舞台の前で音楽に合わせて踊っていた。 エルビス・プレスリーのように髪をオールバックにしたバンドのメンバーが演奏する曲はエルビス・プレスリー、ポール・アンカ、ニール・セダカなどビートルズ以前に登場したオールディーズ・バット・グッディーズだ。 ネクタイをした50代の男性が舞台の前で我を忘れてツイストを踊り、バンドの演奏に合わせて叫ぶ姿を見ていると、あたかもタイムマシンに乗って50年前に戻ったような錯覚に陥る。 この店は34年前に誕生した。 ディスコブームが世界に広がった80-90年代、あちこちにディスコがあふれた時代も「ケントス」は健在だった。 むしろオールドポップファンに支えられ、80年代半ばから全国39カ所に店を出した。 東京の40-50歳代のアジトは「ケントス」だけではない。 六本木の東京ミッドタウンに3年前にオープンしたクラブハウス「ビルボード」も中年層をターゲットにした店だ。 「ケントス」のすぐ隣で、ビートルズの音楽だけを演奏する「キャバンクラブ」や「アビーロード」などのライブハウスも連日、中年層の客でいっぱいだ。

日常生活に疲れた中年男性がダンスで活力を取り戻すというストーリーの90年代映画『Shall we ダンス?』はこうした面で、40-50歳代を文化の主流に押し上げたと評価される。 週末はゴルフ、退勤後はカラオケと続く生活の中で、趣味生活は引退後へと後回しにしてきた40-50歳代の中年層が動き始めたのだ。 書芸や料理、音楽、ダンス、語学など、さまざまな分野の勉強を始めた40-50歳代が大きく増えた。 中年層を対象とするさまざまな専門雑誌が創刊されたのもこの頃だ。


日本が少子高齢化社会に入った時期と重なり、日本の産業全体も中年層を消費ターゲットにしている。 80-90年代に子ども向けゲームで成長した任天堂が、50-60歳代の中年層を狙ったゲームプログラムを開発しているのを見ても分かる。 貧しかった親の世代とは違い、日本の高度経済成長期に生まれてさまざまな文化を経験した世代が市場の需要層に、その世代の遊び文化が社会の厳然たる主流文化としてもてなされているのだ。 頭が白髪が混じった日本の中年男性・女性が周囲を気にせず20-30歳代と一緒にスターに熱狂し、趣味生活を楽しむ姿を見ると、確実に文化を消費する大衆の層が韓国よりも広くて深いことを感じる。 子育てや親の世話などでどの世代よりも疲れている韓国の中年世代の現状に胸が痛む。




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