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昨年4月のウアム閣襲撃事件は「平壌版王子の乱」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
金正恩(キム・ジョンウン)氏が海外旅行中、父親の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長との国際通話で「お父さん、健康に気をつけてください」と言った盗聴内容が金正日国防委員長健康異常説になって広がったという隠れたエピソードも扱っている。

後継者に内定してもまだ公開していない状況で、金正日国防委員長が金正恩氏の称賛歌謡である「歩み」の公演を見る場面を、北朝鮮官営朝鮮中央テレビが流したため、後継者内定事実が露出してしまった事件も、当時の画面写真とともに分析している。

金正恩氏の生母として知られる高英姫(コ・ヨンヒ)氏が2004年5月、パリでがん治療中に死亡した当時の秘話も注目される。国交のないフランスで「国母」高英姫氏が死亡すると北朝鮮政府は困惑した。当時、韓国政府は北朝鮮のこうした事情を勘案し、遺体収拾と平壌へ運ぶ過程を助けた。金正日国防委員長もこれに対して感謝の意を示したという。


ミステリーな人物として残る金玉(キム・オク)氏を写真で密着分析した部分も目を引く。この本には1992年2月、北朝鮮の写真に登場した20代の金玉氏の姿が掲載された。当時は金正日国防委員長に随行した秘書だったが、2年後に出版された写真では金玉氏の姿が影をひそめた。イ記者はこれを比較分析し「この期間に金玉氏が“金正日の女”に定着し、写真が消えた」と説明している。

先月末、労働党代表者会の記念写真に金玉氏が高英姫氏の娘、金ヨジョン氏(金正恩の妹)とともに立つ姿を根拠に金玉氏と高英姫氏の対立説は事実ではない可能性が高いという分析も添えている。

ベールに包まれた後継者を追跡する過程で、金策(クムチェク)製鉄所の技師長が日本メディアによって金正恩になった内幕も当時の写真資料とともに公開された。一般人のペ某氏が後継者と誤って掲載された事情も出ている。北朝鮮のある地方紙が金正日国防委員長の現地指導に随行した金正恩氏の写真を新聞に誤って載せ、緊急回収したという未確認情報も扱っている。





昨年4月のウアム閣襲撃事件は「平壌版王子の乱」(1)


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