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【社説】「違えばそれで結構」サイバー魔女狩りの責任問うべき

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
結局すまないという一言さえ言わなかった。歌手タブロの学歴詐称疑惑を提起し、拡散させたインターネットコミュニティ「タジンヨ」」(=タブロに真実を要求します)の運営者、キム某氏だ。彼は中央日報とのインタビューで、最近、警察がタブロのスタンフォード大学卒業の事実を確認した点を認めると明らかにした。明白な証拠の前で今まで広げてきた自分の主張が間違っていたことを認めたのだ。それでも決して間違ったと言わなかった。「試合だったらタブロが勝っただけ」とし、自分は敗者として去るから告訴は取り下げてくれという要請をしたにすぎない。

これが果たしてルーマーと人身攻撃でタブロ個人はもちろん、彼の家族たちすべてに取り返しのつかない大きな傷をつけた人がすることだろうか。すべての芸能活動を中断して満身創痍になってしまったタブロを勝者だというほど不合理な話はない。キム氏は自分の過ちが満天下に現れた分、被害者であるタブロに心からの謝罪をするのが道理だ。また隠れずに政府の捜査に応じて自分の行動に責任を負わなければならない。

今回の事件に見るように匿名の仮面をかぶってインターネットで表現の自由という名の下に「違うならそれでいい」式のウソのうわさと誹謗を提起して、プライバシーの暴露を平気でする一部のネチズンたちの横暴さは危険水位を越えた。女優チェ・ジンシルさんやチョン・ダビンさん、歌手ユニさんのように悪性ルーマーに触発されたインターネットの「人民裁判」に耐えられず、自殺という極端な選択をした人たちは1人や2人ではない。芸能人だけではなく、一般人たちもふとしたことでオンライン魔女狩りの標的になり、職場や学校を発つことが多い。2006年、国家青少年委員会の調査で高校生の85%が「サイバー暴力」に不安を感じると答えたほどだ。


インターネット時代の陰の部分だとするには、その病幤がとても深刻だ。ネチズン一人ひとりが悪性の書き込みの危険性を新たに認識しなければならないだろう。何気なく書いた文1行が人を殺すこともできる。政府も「第2のタブロ」「第2のチェ・ジンシル」が出ないよう、インターネット上の侮辱や誹謗に、安易に対処してはいけない。韓国社会の恥部を赤裸々に示したタブロの事態が、どうかサイバー暴力根絶の元肥になってほしいと思う。




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