2010年ノーベル文学賞にはペルー出身のマリオ・バルガス・リョサ氏(74)が選ばれた。
スウェーデン・アカデミーは7日、「権力の構造を詳細に描き出し、個人の抵抗と闘争、敗北などを痛烈に描写した点を高く評価し、(リョサ氏を)受賞者に選定した」と明らかにした。
発表直前まで海外メディアで有力な候補に挙げられていた詩人の高銀(コ・ウン)氏(77)は今年も受賞はならなかった。
リョサ氏はラテンアメリカ文学を代表する作家で、政治・社会の現実について積極的に声を出すことで有名だ。スペイン語文化圏の最高栄誉であるセルバンテス文学賞を95年に受賞している。また毎年ノーベル文学賞の候補に挙がってきた巨匠だ。『パンタレオン大尉と女たち』 『世界終末戦争』など多数の本が国内でも翻訳されている。作品を通して政治・社会批判的なテーマを表現してきた。
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