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【噴水台】サッカーDNA

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

写真:中央日報日本語版



40歳を超える世代の幼い時代はサッカーとゴム跳びで性別が区分された。 男の子は「丸いものは何でも足で蹴る人間の本能」に忠実にサッカーで一日を過ごした。 土の学校の運動場で、または町内の路地で、カバンやレンガでゴールポストをつくってゴム製のサッカーボールを蹴った。 教室の廊下でも暇さえあれば、古いタオルや衣類を丸めた雑巾をサッカーボールにして足技を競った。

一方、女の子にとってサッカーは禁忌だった。 男女有別を美徳と考える風潮が残っていた時代だった。 このため全身汗まみれになり埃をかぶりながら走り回るお転婆な少女には良い印象を抱かなかった。 代わりにゴム跳びで満足しなければならなかった。 それほどサッカーは男性の専有物だったのだ。


韓国に女子サッカーの伝統がなかったわけではない。 英国式近代サッカーが韓国に入った時期は1882年(高宗19年)、仁川(インチョン)港に上陸した英国軍艦フライングホースの乗務員を通してだ。 それから67年後の1949年、ムハク・チュンアン・ミョンソンの3つの女子中学校チームが出場し、韓国最初の女子サッカー試合がソウルで開かれた。 女子バスケットボール・女子バレーボールにはうるさくなかったが、唯一女子サッカーには社会的な反感がひどく、紆余曲折の末に実現した。 そのためか、韓国戦争(1950-1953)後、女子サッカーはしばらく姿を消していた。

世の中が変わるのに、サッカーだからという理由で女性無風地帯として残るはずはない。 85年にサッカー協会の女子サッカーチームが発足し、36年間の長い眠りから目覚め、また動き出した。 女子学校チームと実業団チームも続々とつくられた。 しかしこれといった支援や関心もなく、‘自分たちだけのリーグ’にとどまっていた。 2002年の韓日ワールドカップ(W杯)とインド系サッカー少女の夢を描いた映画『ベッカムに恋して』は、サッカーが男性だけの遊びではないことを見せる刺激剤となった。 国内にも英国の女子プレミアリーグ、ドイツの女子ブンデスリーガ、ミア・ハムという世界的な女子サッカースターを輩出した米国の女子プロサッカーのようなリーグが登場するのを期待したい。

私たちの体には‘サッカー遺伝子(DNA)’が流れている。 新羅時代、家畜の膀胱や胎盤に空気を入れて蹴ったり投げたりする蹴鞠という遊び形態の玉蹴りが底流にあるということだ。 実際、薄いゴムを跳び越えるゴム跳びも繊細な足さばきがなければ難しい。 17歳以下(U-17)女子ワールドカップ優勝は、女性という名のもとで収縮していたサッカーDNAが噴出した事例ではないだろか。 この勢いなら、‘女子朴智星(パク・チソン)’が女子プレミアリーグを駆け回り、女子独ブンデスリーガで‘女子車範根(チャ・ボムグン)’が活躍する日も遠くはない。

高大勲(コ・デフン)論説委員



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