2週間以上を続いた日本と中国の尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐる葛藤が、中国の勝利で幕を下ろすことになった。
今回の事件の争点は、日本が尖閣諸島付近の領海を「侵入」した中国漁船を日本の法律に基づいて司法処理できるかという問題だった。 中国は絶対に許さないという考えを示し、日本観光の縮小や希土類輸出の禁止、日本人拘束などの手段を動員して強硬対応した。
これに対し日本は結局、地検の「処分保留」決定という形式で29日の拘束期限を控えて中国人船長を釈放したことで、日本国内法に基づく起訴と判決という前例を残すのに失敗した。
菅直人首相は新内閣発足後、最初の外交力が試される場で成果を出せず、国内保守勢力の批判を受けることが予想される。
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