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ハイト-真露(ジンロ)グループの李璋圭(イ・ジャンギュ)副会長が10日、「私たちのビールで世界市場を徹底的に攻略する」という抱負を語った。新製品「ドライフィニッシュ(Dry Finish)d」発売1カ月を迎えて行った記者懇談会でだ。「三星(サムスン)電子がテレビでソニーを抜いて世界1位になった。ビールも世界市場で通用しない理由はない」というのが李副会長の持論だ。
李副会長は「輸入ビールが国内にどんどん入ってきているだけに、もう国内2大会社が寡占体制で生存できる時代は終わった。世界のどのビールと競争しても負けないビールを作り出すのが業界1位のハイトの役割」と述べた。ハイトビールの昨年の輸出量は全体売上高の5.7%。07年の1.2%に比べると増えたが、まだ1けたにとどまっている。
李副会長は「その間、社内・社外で焼酎の輸出見通しは明るかったが、ビールは相対的に暗かった。しかし最近は雰囲気が変わった。ドライフィニッシュdもグローバル市場を狙っている」と説明した。
ハイトビールが先月から販売している「ドライフィニッシュd」は、ビールの原料となる麦汁の中の糖分を残さずに発酵させたのが特徴。発売から1カ月間で21万箱(330ミリリットル、630万本)が売れ、同じ期間のハイトビールの主力製品「マックス(Max)」とライバル会社の「カスライト(Cass Lite)」の販売量を超えた。
ハイトビールは海外現地に合わせて多様な製品を開発して輸出するという戦略だ。まず中国などアジア市場をはじめグローバル市場攻略に乗り出す。
李副会長は「最近はオーストラリアのあるビール輸入会社がOEM(相手先ブランドによる生産)方式で輸入したハイトビールを‘クリーンスキン’という名前で現地で販売している。現地の反応がよく、海外市場攻略に自信ができた」と述べた。また「ロシア市場では日本のアサヒビールが欧米の有名ビールより高値で販売されている。品質はアサヒビールと同一にし、価格を安くすれば、競争力は十分にある」と述べた。
焼酎輸出も強化する方針だ。真露は中国市場で「チャミスル」の売上を増やすため、現地パートナーを物色中だ。中国人が好む菊の香りを加えた焼酎を開発するなど新製品の開発にも拍車を加えている。
中央日報編集局長、時事メディア総括代表取締役などを務めた方副会長は07年ハイト-真露グループ副会長に就任、現在ハイトビール代表兼グループ持ち株会社ハイトホールディングスの代表を務めている。
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