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10日午前、ソウル・コエックス(COEX)インターコンチネンタルホテル。
文化評論家キ・ソルマン(フランス)、ファッションブランドミッソーニの代表であるヴィットリオ・ミッソーニ(イタリア)、ファッションデザイナーのジェミル・イペクチ(トルコ)、料理人のジュディ・チュ(イギリス)氏ら世界文化界関係者20人が集まって韓国の文化をテーマに討論を行った。
彼らは8日から3日間、韓国の食べ物と映画、衣装、音楽などを振り返った。
「韓国との経験は恋愛のようだ。一目で惚れることはなかったし、初めは見かけだけで判断した。しかし知れば知るほど魅力的だ」というブルース・ドーバー氏(オーストラリアネットワーク代表)ら出席者は韓国に対する先入観から打ち明けた。
ダイアナ皇太子妃のドレスをデザインしたことで有名なジェミル・イペクチ氏は「最近、トルコでドラマ『善徳女王』を放送中だ。ドラマの中の服や装身具の美しさに感嘆しながらもそれが韓国の物だとは思わなかった」と述べた。
出席者は韓国の潜在力に対して高く評価した。世界的料理学校であるインタ-ナショナル・カリナリーセンターのドロシー・カン・ハミルトン(米国)代表の最初の一言は「韓国に嫉妬した」だった。
「米国の食べ物は歴史が短くて固有のものがない。韓国には数千年の歴史と伝統の食べ物があってデービッド・チャン(韓国人チャン・ソクホ、2010年タイムズ紙選定・影響力ある100人に入った韓国系米国調理師)のような一流料理人は活用する材料が多い」と明らかにした。
日系ブラジル映画監督チズカ・ヤマサキ氏は「映画『母なる証明』を見て強い女性こそ韓国だけの独特のストーリーだと思った。このように共感できるものを得ることができるストーリーで韓国の文化を世界に知らせることができる」と話した。
痛恨の指摘もあった。ミッソーニ代表の見た問題点は自負心の不在だ。「韓国人は自分の国をもっと誇らしく思う必要がある。私はビジネスのため韓国人によく会うが彼らが自国の文化に対して話したことはほとんどなかった。イタリア人々はそうではない。製品にもイタリア産を明示するが韓国産はなかなか見つからないのも問題だ」と述べた。韓国人が自分の文化に対して自負心を持って、固有の特徴を保存すれば世界文化と疏通することができるという提言だ。
日本の料理名将である畑耕一郎さんは「韓食は量が多いほど真心を込めたと思うところがある。これからは食べ物そのものにメッセージを盛ることを考えていく必要がある」と指摘した。韓国系シェフであるジュデイ・チュさんも韓国の食べ物の英語表記が標準化されていないため、外国人たちは食べながらも何を食べているのか分からない状況が起こる」と述べた。
この日のイベントは韓国イメージコミュニケーション研究院(理事長チェ・ジョンファ)が主催した。G20首脳会議を控え、文化界のリーダーたちが集まった「C20」の閉幕シンポジウムだ。
討論を進行したキ・ソルマン氏は「韓国文化の多くの魅力に対して世界の人が分かるよう、今日出た話を広めなければならない」と明らかにした。
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